この土日は本業の生物学研究の合間を縫って、今週木曜日に行う授業の草稿を作った。真理学部長によると相手は1年生250人くらい。しゃべる時間は1時間ちょっととはいえ、明大前の某大でやっていたマスコミ志願者向け文章教室のあとのド・トールでの漫談のようなわけにはいかない。 なにせ、記者はどのようにしてネタを見つけ、相手からどう話を引き出すかという途方もなく漠然としたテーマなのだ。新聞にさほど興味もない選挙権を得たばかりの18、19歳にいったい何をしゃべればいいのか。で、このつぶやきの下書きをしている無地のメモ帳に、どんなことがニュースになるのか、どうやって相手に迫るのか、これまでの記者生活で考えていたこと、モットーとしていたことなどをかたっぱしから、書き出していった。 まぁ、マスコミ志願者向けの雑談でしゃべっていたようなことを連ねればいい。メモは25枚くらいになった。で、それに最近の「桜を見る会」のニュース、アフガニスタンで亡くなった中村哲医師のトピックなどを織り交ぜて構成を考え、B6の京大式カードに清書していった。 年2回やっている読書講座では毎年似たようなことをしゃべっており、これは京大式カード15、6枚の内容。ちゃんと単位になる授業なので、ちょっとリキをいれて書き込んだら24枚の長さになった。取り掛かってから清書が終わるまでに6時間はかかった。これを手元に置いて、緩急を付けながら話していけばいい。少し気が楽になった。 で、すっきりしたところで東京競馬場に出撃。日曜日は2歳牝馬の女王を決めるG1、阪神ジュベナイル・フィリーズが行われる。10番クラヴァシュドールなど3強の戦いと見られていたこのレース。俺は3強に4番レシステンシア、9番マルターズディオサを入れた5頭に強弱を付けて馬連を買った。 レースは4番が他馬を寄せ付けず1着でゴール。2着は9番が10番の追撃をかわして残ったと見た。G1でちょうど100倍の万馬券である。やった!6時間も授業の準備をしていた努力をターフの女神は見逃さなかったのである。 これで11月のマイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ、ダートのチャンピオンズカップに続きG1、4連勝である。今週の朝日杯フューチュリティーステークスも頑張るぞ。 |
|