畳替えの勧誘電話に、高額馬券を当てた直後だっただけに「いいタイミングの電話」と応じたのは火曜日。その電話口の女性が「府中のS畳店」というので、どんなところかとググったら、調布のS畳店のホームページが真っ先に出てきて「当店では電話勧誘はしておりません。当店を名乗る勧誘で粗悪な畳を売りつけられたとの苦情が相次いでおり、警察に届けようかと思っている」というのが出てきた。 こりゃ、ちょっと軽はずみだったと思い、2年前障子の張り替えを頼んだM畳店のサイトを見たら”S店”の言う9000〜3万円よりかなり安くできることがわかった。かくなるうえはS店は断るしかないな。どう話そうかと思案しながら、さっきクリーニング屋さんに行こうとして、玄関を出ると入れ違いにゴザみたいのを小脇にかかえたおじさんがウチのインターフォンを鳴らすではないか。 で、「俺、○○だけど、名刺をいただけます?」そこには調布市国領町、S畳店、Yという名前があった。「あれ?府中って聞いたけど」。実直そうなYさん曰く「これ、本社なんです。府中に作業場があるもんだから……」。で、「電話をもらったあとネットでいろいろ調べたら、調布のS畳店がウチをかたっている業者がいる。迷惑していると出ていて、ちょっとイヤな感じになってるんだ」と話すと「ええ、知ってます。調布にはS畳店が2つあるんです。ウチはちゃんと看板も掲げてます」。 「それに電話で聞いたお値段はちょっと高いんじゃない?」「あれ?7500円からなんですが。安いのは中国産ですけど」。「でね、せっかく来てもらったのに申し訳ないが、今回はお断りしようと思うの」。おじさんは割とスンナリ「分かりました。また、機会がありましたらよろしく」と引き下がった。もっともめるかと思った。”本家S畳”のホームページでは、電話による嫌がらせもあったと出ていたのだ。 この直後に2年前3888両で障子の張り替えをしてもらったM畳店のフリーダイヤルに電話すると「はい、○○さまですね。26日にお伺いできます。住所はお変わりないですね。年内に畳替えが完了します。職人が拝見してからですが、お値段は1畳3000円からです」。ふ〜、あぶないところだった。きょうび畳屋さんでもしっかりしたデータベースを持っているみたい。障子の時もM店の対応はしっかりしていた。これで新年はイグサのいい香りがかげそうだ。 |
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