隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年01月15日 の日記 ......
■ 老舗の哲学   [ NO. 2020011501-1 ]
 正月テレビっ子をしていて面白かったのは、元日の夜のNHK「東京ミラクル老舗ワンダーランド」だ。東京には百年以上続いている老舗がけっこうあり、俳優、佐藤健が浅草の仲見世にある江戸小玩具の店「助六」を振り出しに、すき焼きの「ちんや」、創業300年の長命寺の桜餅、組紐の老舗、和紙の店、箒の店を尋ねる。
 「助六」ではご主人から飾りのおもちゃをいただき、人力車に乗って次の「ちんや」で高級お肉と物々交換。お肉は桜餅となり、組紐に化け、千年は持つという和紙でできた手帳に代わり、それが箒となり、最初の「助六」にたどり着く。長命寺の桜餅は二、三度食したことがあるのだが、神田神保町の和紙の店「山形屋紙店」には驚いた。
 俺が絵葉書やポチ袋をずっと求めてきた店だからだ。ここは宮内庁御用達とかで、昨年11月、天皇が高御座に乗って日本国憲法と皇室典範の定めにより、天皇になったことを内外に宣明した時に手にしていた奉書が、「山形屋紙店」が納めた品なのであった。由緒正しき店とは思っていたが、そんなところで使われる和紙を扱っている店とは知らなんだ。
 番組では百店以上の老舗に大切にしている言葉を漢字一文字で表してというアンケートも実施。第1位の「信」はなるほどなと思ったのだが、「誠」と同率2位になったのが、変化の「変」の字。変わらなくては長年、商いを続けては来られないのだと妙に納得した。
 俺の好きな漢字は「恕」というものだが、「変」も2、3番目には挙げられるな。もちろん新撰組の「誠」も好みの一字だ。
     ×     ×     ×     ×
 今週のトイレの一輪挿しには黄色の大輪のバラ「ゴールドラッシュ」です。

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