今春の年賀状占いは「凶」と出た。きのうお年玉付き年賀状の当選番号の発表が行われた。一等30万円とか、特等に東京五輪の開会式の入場券が当たるというものだが、ハナからそんなものは期待していない。いただいた年賀状の中で3等の切手シートが何枚当たるかで吉凶を占うというものである。 3等の当選番号は下2ケタが「37」「67」「16」である。確率からいくと100枚の賀状の中で3通は当たるはずである。ことし出した賀状は戻り年賀も含め270通。そのほぼ全ての方から賀状をいただいたが、私製はがきを使う人や、年末にカミサンが足の骨を折ってという政策情報誌の編集長とか、朝日の夕刊コラムを書いていたこともある家事見習いのK氏のように、寒中見舞いの形を取る人もいて、お年玉付き年賀状は200通余りだった。 確率からいけばこれで6通は当たるはずである。昨夜炬燵に入りながら下2ケタが「37」「67」「16」のがないかと、パパパと見て行ったが、いやー、当たらない、当たらない。結局、竹橋の会社同期で今は縁もゆかりもない京都暮らしをしているK、芝刈り仲間の健さん、これまた1コ下の芝刈り仲間、Nくんの”房総族”としては最後の賀状の3通しか当たらなかった。近来にない不作である。 この年賀状の習慣、一年に一度、消息を確かめる風習として悪くないと思っているのだが、宛名もパソコンで印刷、裏も印刷のみというのでは、何のために出すのかわからん。せめて近況なり、新年の抱負なり一言は添えてほしいものだ。 ここ数年、同期会にも出席していない旧知の美女が「ガーデニングと料理に熱中している」なんて添え書きしてあると、元気なんだとほっこりした気持ちになる。中学時代の担任教師がタバコの量が増えたなんぞと書いてくるとニヤリとするし、文章教室の教え子から「また飲りましょう」なんぞと言ってくると、よし、今年も元気でいないとな、とも思うのである。
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