隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年02月07日 の日記 ......
■ 1月に読んだ本   [ NO. 2020020701-1 ]
 きのうは中国語の勉強が長引きつぶやけなかった。勉学熱心ということで許されよ。帰り道は満月に近い月が煌々として、この冬、一番寒かった。今朝も寒かったが、これが底か、ということで1月に読んだ本。
 向田邦子著「向田邦子の本棚」。「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのシナリオを書き、1980年に「思い出トランプ」で直木賞を受賞した向田は、その翌年、航空機事故で52歳で亡くなった。あれから40年近くたつ。向田はほんとに文章がうまかった。いまもファンの多い彼女の本棚にあった本をなどを彼女の文、対談などで紹介する。柳家小三治著「どこからお話しましょうか」。人間国宝になってしまった小三治師匠が80年間の人生、修行を振り返る。俺、高校のころからの隠れ落語ファン。小三治の高座はあまり聞いたことはないのだが、若いころからうまかったのだ。
 三木義一著「日本の税金」。30年以上前、俺は大蔵省の主税局担当。社内で一番税に詳しかった時もあるのだが、この新書には知らないことがいろいろ出てきた。北方謙三著「チンギス紀 六 断金」。テムジンがだんだん大人になってきた。和田秀樹「灘高物語」。東大に合格するにはどう受験勉強をしたらいいかを臆面もなく披露。やな感じ。更科功著「若い読者に贈る美しい生物学講義」。昨年この著者の「絶滅の人類史」を読み波長があったので手にした。自分を知るには生物学の知識は絶対に必要だ。山極寿一・太田光対談「『言葉』が暴走する時代の処世術」。期待したほど面白くなかった。
 佐藤正午著「月の満ち欠け」。17年の直木賞受賞作。これが岩波文庫のような装丁の文庫本に登場。その装丁に魅せられ読んでしまった。不思議な作品。立花隆著「知の旅は終わらない」。1月24日につぶやいたが、立花というのはすごいんである。川越宗一著「熱源」。1月に直木賞を取ったばかり。舞台は樺太。アイヌ人とポーランド人の民俗学者が主人公。なじみのない世界だけに読むのに時間がかかったが(426ページの大著)、伝えたいという熱量がすごい。はやくも「今年の俺の本のベストテン」入り確実。

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