隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年02月12日 の日記 ......
■ ボヤきのノムさん死す   [ NO. 2020021201-1 ]
 ボヤキの名将、ノムさん=野村克也氏=が11日、84歳で亡くなった。先月、大投手、金田正一さんのお別れの会に出ていたのを見たばかりなのに……。人間は死ぬべくして生きているのかという思いを強くした。
 テスト生として1954年に入団した南海時代のことはよく知らない。65年の戦後初の三冠王も記憶にない。俺がノムさんに親しんだのは80年に「生涯一捕手」に終止符を打ち、野球解説者になったあたりからだ。確かテレビ朝日だったと思うが、ベースの上のストライクゾーンを9等分する「野村スコープ」というのをやっていて、内角低めのあと外角高めとかの配球の妙を味あわせてくれた。
 選手時代に大ファンだった巨人の長嶋は「バーッと来た球をバーッと打つ」というような表現しかできなかったが、ノムさんの言葉で表現できる野球に惹かれた。90年にヤクルトの監督になり、9年間ID野球を展開し、名捕手古田を育て、93年には日本一になった。俺はアンチ巨人だったが、このころはヤクルトファンだったのだ。
 99年には阪神監督(3シーズン)に招かれ、愛妻サッチーの脱税で退任。02年には社会人野球のシダックスの監督になった。06年には楽天の監督になり、もう少しでリーグ優勝のところまでいった。その時は田中将大について「マー君、神の子、不思議な子」という名言を残した。
 ヤクルト時代の教え子はほとんどが野球の指導者になっている。「財を残すは下、仕事を残すは中、人を残すは上」という言葉をよく使ったそうだが、その言葉通りの人生だった。数々の名言を残しているが、俺の一番好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」というやつだ。

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