ノムさんが亡くなって彼の残した野球の名言を知ろうと思って、珍しくコンビニでスポニチを買ったら(生物学用には報知を毎週末買う)、ちょうどセ・リーグの選手名鑑が入っていた。もうプロ野球にそう興味はないのだが、いい機会と思って翌日のスポニチも入手し、パ・リーグの選手名鑑もそろえた。それで何を見たかというと、各チームのコーチングスタッフである。 なるほどノムさんの教え子は、日本一を成し遂げたヤクルトを中心にかなりプロ球界に残っている。新年度指揮を執るのは二軍監督から昇格した押さえ投手だった高津臣吾(51)だ。二軍監督はブンブン丸の異名を取った池山隆寛(54)。内野手の土橋勝征(51)が二軍内野守備走塁コーチ。去年までヘッドコーチだった宮本慎也(49)もヤクルト一筋で野村の教え子の一人。名捕手で監督も務めた古田敦也(54)も野村によく怒られていたなぁ。そうだ、侍ジャパン監督の稲葉篤紀(47)もヤクルトから日ハムに行ったんだった。 ことし楽天の監督になった三木肇(42)というのもヤクルトにいたことがある。現役時代はたいした成績を残していない三木だが「野球界屈指の頭脳」(スポニチ)で二軍監督だった昨年、楽天を初のイースタンリーグ優勝に導いたとか。その楽天の監督を昨年務めていた平石洋介(39)はことしソフトバンクの打撃コーチに就任していた。他球団の監督経験者がコーチというのは他にもあって、中日では与田剛監督(54)の下で、西武・ロッテの監督を務めた伊東勤(57)がヘッドコーチ。ここでは近鉄で新人王を取った阿波野秀幸(55)が投手コーチを務めている。 やはり元ヤクルトで監督業が9年目に入る日ハムの栗山英樹(58)の下では、俺が甲子園で取材した懐かしの荒木大輔(55)が二軍監督だ。二軍監督で一番名の知られているのは、西武の松井稼頭央(44)か。同じく大リーグで活躍した田口壮(50)はオリックスの総合コーチになっていた。やはり大リーグで51勝を上げた大家友和(43)はDeNAの二軍投手コーチに収まっている。 驚いたのは巨人の原辰徳(61)がプロ球界最年長監督ということ。今年二軍監督になった阿部慎之助(40)の下のコーチに村田修一(39)、杉内俊哉(39)などの懐かしい名前のコーチ陣がいる。三軍コーチには二岡智宏(43)の名も。驚いたのはソフトバンク二軍の打撃コーチに新井宏昌(67)の名を見つけた時。彼は87年の首位打者。オリックスのコーチ時代、あのイチローの振り子打法を指導した男なのである。 |
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