コロナ、コロナで身動きが取れず、閉塞感ばかりがつのっていく。株式市場も持ってないけど、2万円を割った。終わりが見えない。ということで2月に読んだ本をやっておかないと。 長谷川櫂編「折々のうた選 俳句二」。朝日新聞1面に大岡信が連載していた「折々のうた」の中から選ばれた俳句の紹介。「一」は芭蕉、蕪村までで近代俳句は小林一茶から始まるのだとか。大昔、授業で習った句もたくさん出てきて、俺が一番好きなのは河東碧梧桐の「赤い椿白い椿と落ちにけり」というのだ。 辻原登著「卍どもえ」。めくるめく、キラキラという感じで今風な生き方が出てくるのだが、着地があっけないというか、ないような。磯田道史編「江戸の家計簿」。鰻丼が現在価格で3150円とか、蛇の目傘が6300円とか、ほうという江戸の価格が出てくる。早見和真著「ザ・ロイヤルファミリー」。弱小牧場で育った競走馬がビッグレースに挑む。競馬界の裏事情もチラリ。あっと言う間に読んだ。 佐藤優著「人をつくる読書術」。ギョロ目の佐藤はとんでもない読書家なのだった。高田郁著「あきない世傳金と銀 八 瀑布篇」。高田さんの文章は波長に合う。7巻目まで一週間で読んだ。大阪から江戸に出てきた呉服商がそれまでになかった小紋柄を売り出し大評判。文庫売り上げの2位を走っている。ファンが多いみたい。 逢坂剛著「平蔵の母」。逢坂の父親で挿絵画家の中一弥は池波正太郎の「鬼平犯科帳」の挿し絵を描いていた。中の妻(逢坂の実母)も絵心があり、この本のカバーは実母の手になる。親孝行な出版だ。今野敏著「清明 隠蔽操作8」。シリーズ7巻目までは、キャリアなのに警視庁大森署長だった主人公竜崎伸也が神奈川県警刑事部長となり、警視庁と協力して殺人事件を捜査する。手慣れた筆だ。東海林さだお著「ひとりメシ超入門」。東海林の発想、文体はどうしてこんなにユニークなのでしょう。 北上次郎著「息子たちよ」。「本の雑誌社」の創業社長で椎名誠の盟友、北上(本名、目黒考二)がお気に入りの本を紹介しながら、かまってやれなかった二人の息子への思いを披歴。北上は平日は会社に寝泊まりし、週末は競馬三昧で、週1日しか家に帰らなかった。それでも息子たちを遊園地などに連れていっている。自身がそんなハチャメチャな生活を送ってきたのに、もう社会人になったせがれたちは大丈夫かと心配するところがおかしい。熊崎勝彦著「平成重大事件の深層」。東京地検特捜部長を務め、金丸信自民党副総裁を取り調べた凄腕検事の回顧録。面白くないわけがない。 -----------------------------7e415b1610248 Content-Disposition: form-data; name="image"
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