新型コロナウイルスが米国、欧州で大感染を広げているなか、三連休の中日、俺が長年幹事長をしている竹橋の会社関係者17人による5組の芝刈り大会が埼玉県飯能市郊外のゴルフ場で無観客試合として行われた。この時期とは思えないポカポカ陽気で、汗ばむくらいの上天気。コロナ騒ぎが別世界のようだった。 俺は第1組で、前回大会の優勝者で今は某大で広報を担当しているOくん、栃木の新聞社の俺の後任Aくん、それと一緒に校閲のアルバイトをしている同期のMくんとのラウンド。俺はバイトの在宅勤務の間、全く仕事はないが、パソコンに強いMくんはバイト先のサーバーにアクセスして校閲業務をちゃんとこなしているとか。「けっこう分量があるうえ、ワードでない文書もあって対応が非常に面倒」とか。すいませんねぇ。 で、このコンペでは毎回ブービーメーカー確実のMくんのキャディー役に徹することにした。彼は自分が打ったボールがどこへ飛んだか全く分からないほど視力が落ちている。ならば探しに行ってあげるしかないじゃない。自分のボールはそっちのけで、Mくんのボール探しをし、後輩のOくんAくんに迷惑を掛けないようにしたのだ。 このコンペは3カ月に1回、だいたい5組で開催されているが、Mくんと同じ組のプレーヤーは彼のきびきび感のないプレースタイルに、途中で切れてしまうことが多いからだ。ずっとこのコンペに参加してくれているMくんは人数確保のうえで欠かせない人材だし、同伴競技者に嫌な思いはさせたくない。で、自分のプレーには身が入らずスコアは54−58の112。「百獣の王」もう二なら、前回の140より28も改善ではないか。 優勝は最終組の悦ちゃん。カートに表示されるみんなのスコアを見て、これなら勝てると慎重にラウンドしたみたい。優勝賞金は1億円。自分の枠から総流しした”馬券”も取り(6000両)、ホールバイホールで握っている俺からも15億円持っていき、こたえられない一日となった。ひとえに馬券検討資料の短評に「加齢性ゴルフ下手症候群に罹患」と書いて、奮起させた俺が悪いのである。 |
|