この「かでね」のタイトルの内容が分かる人は秋田弁の大家だ。「仲間に加えない」という意味である。 マンション管理組合の5月総会(コロナ禍で8月に延期決定)に向け、暴走老人の理事立候補は阻止できない、一緒にやるしかないと一時は腹をくくったのだが、「とても一緒にはやれない」との根強い反対を主張する理事もいて、この前の日曜日、暴走老人も入れて、今年度も理事を続ける6人とのフリートーキングの場も設けた。そこでこれなら阻止できそうという策を発見した。 協調性がないとか自分の意見に固執するとか、人格的なことをあげつらっても、正式な手続きを踏んで立候補し、背後に弁護士を置く暴走老人には勝てない。ところが、フリートーキングの場で、老人は猫を以前から飼っており、それは「共同生活の秩序維持に関する細則」に違反していることは承知していると堂々と認めたのである。その細則には「小鳥、魚類以外の動物を飼ってはならない」との項目がある。 組合規約には、理事は法令、規約、総会決議を順守しなければならないとの定めがある。猫を飼っているとみんなの前で公言する人間を、管理組合として理事候補に推薦し名簿に載せるわけにはいかない、という論法である。このアイデアを老人排斥派のS氏にメールで示したら「暴走老人はむかし犬も飼っていて、当時の理事はみんな知っていて、注意したら『犬を殺せと言うのか』と逆切れした」とのことであった。 で、本日暴走老人を事務所に呼び、理事としての資質、資格に著しく欠けるところがあるとして、理事会は理事候補として認めないとの通告をした。これは理事長が行った。老人はきょうの会合はもろもろの問題について自分の主張を繰り広げる場と思っていたようで、あまりピンとこない様子。通告後も理事長に対する個人攻撃を小一時間繰り広げた。 理事会としてのスタンスはこれで固まったが、総会は3カ月は延期され、暴走老人はペットを飼うのは悪くないとの考えだから、今後は立候補に関する全戸チラシ配布などの教宣活動を行うものとみられる。コロナ禍の下、まだ全面決着とはいえないのがつらいところだ。 |
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