政府は新型コロナウイルス対策として、現金10万円を所得制限なしに一律支給することになった。当初、困窮世帯に限定した世帯当たり30万円の給付を考えていたが、分かりにくいと不評だったため、緊急事態宣言を全国に拡大するのに合わせる形で、改める。 30万円の給付は7日に閣議決定した補正予算に計上されており、4兆円かかるとされていたが、一律10万円支給に必要な原資は12兆円。財務省は補正予算案を組み替える。コロナさまのおかげとはいえ、一度閣議決定された補正予算を組み替えるのは前代未聞で、泥縄というか何というか……。 10万円は所得制限なしだから、俺も権利ありだ。黒田東彦日銀総裁ももらえるのかよと思う。これで思い出すのは、天下の愚策と言われた2008年暮れのリーマンショック時に行われた1人1万2000円の定額減税だ。 この時は各世帯に支給のお知らせが届き、市町村窓口に出向いて給付金の取り扱い口座を申請。しかる後にその口座に1人1万2000円(65歳以上のお年寄りと15歳未満の子どもは8000円加算)が振り込まれるというものだった。この時はこんなバラマキには付き合えないとご辞退した記憶がある。 今回のコロナ禍で一番苦しいのは仕事がなくなってしまったフリーターとか非正規の人。飲食業の人もつらい。あえていうと年金生活者の年寄りは減収はないのだ。公務員も同じ。一律10万円をシンゾーくんに強く迫った公明党はその辺は承知の上で、わかりやすい1人10万円を主張したのだろう。自民党二階幹事長ですら、一律10万円の実施を主張していたのだ。 まったく補正ではいつ収束するか不明のコロナ禍で、観光振興の予算など必要ないのかも。さて、この10万円、12年前は辞退した俺はどうするか?今回はありがたく頂戴する。なぜなら、先ほど校閲のバイト先から電話があり「諸般の情勢からこの7月で契約を打ち切らせてほしい」と告げられたからだ。 今の業務アシスタントの仕事は1年契約で5年間はできることになっていた。7月初旬で3年目が終わる見通しだが、3月から在宅勤務が続いていた。5月6月の給与は出る。「ボーナストラックと考えて……。こんなことは電話で言うべきことではないのですが」と次長さん。こんなこともあろうかと、極めて冷静に対応。申し出を承諾したばかりなのである。
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