隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年04月23日 の日記 ......
■ 田中健候補   [ NO. 2020042301-1 ]
 コロナコロナであまり取り上げられていないが、26日投開票が行われる衆院静岡4区補選は、自公の推す深沢陽一氏(43)と立憲、国民民主、共産など野党統一候補で元都議の田中健氏(42)の事実上の一騎打ちで、政府のコロナ対応の是非が問われる初の国政選挙だ。
 もう一つの焦点は、昨年の参院選で議席を獲得した「NHKから国民を守る党」(立花孝志党首)が、野党統一候補と同姓同名の参院議員秘書、田中健氏(54)を擁立したことだ。
 当初、立花党首が出馬するものと見られていたが、「全く同じ名前の人物の立候補で、票がどう割れるかテストしたい」と54歳氏を引っ張り出した。54歳氏は街頭演説などの選挙運動はしておらず、告示日にNHKは54歳氏の紹介はしなかった。こんな阿呆なことをする政党(?)が国会に議席を持って、国民の血税がつぎ込まれているかと思うと、なんたるちやと思わざるをえない。
 静岡県選挙管理委員会は田中健氏(42)と田中健氏(54)の見分けがつくように、投票用紙に年齢を書くように呼び掛けているとか。同姓同名の立候補は昨年の千葉県勝浦市議選でもあり、この時は候補の住所地の地名を記入するように呼び掛けた。
 しかし、それでも田中健としか書いていない投票用紙があった場合は、「案分する」という。仮に42歳が9割、54歳が1割を取ったとすると、年齢の書かれていない票の10分の9を42歳氏の票に、10分の1を54歳氏の票に上乗せして計算するのだ。
 この「案分」には冷や汗の出る思い出がある。駆け出し福島支局時代、定数44の福島市議選で、斎藤姓が7人、佐藤姓が4人立候補し深夜の開票となった。締め切り時間の関係で県版にはとても結果は入らないが、県都の市議選とあって地元の印刷所に頼んで、締め切り午前2時でA4ペラ1枚の選挙号外を出すことになっていた。
 2000票を取っている40人には「当」を打ったが、1800〜2000票に10人がひしめいていたのが午前1時。印刷所にいた選挙には素人の支局長からは「何とかあと4人の『当』を打て」と矢の催促である。で、地元紙の記者たちと開票スペースに乱入し、小さな状差し状のところに入っている短冊状の投票用紙を、これは80票、これは60票、これ20票と目分量で測り、41位から44位までエイヤッと決めた。
 結果はそれで正しかったのだが、朝になり47位とみていた斎藤姓の候補に案分票が乗って、次点の45位まで浮上したことを知り、案分はこわいと肝を冷やしたのだった。今だったら、開票スペースへの乱入はとても許されないよな。津軽選挙では開票中、突然停電が起き、票を食べてしまうケースもあったと青森支局出身者から聞いたこともあるのだ。

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