ゴルフは社交・親睦の面もあるが、純然たるスポーツである。野球やサッカーなど他のスポーツと同様、練習を重ねなくてはうまくなれない。ただ、他のスポーツと違って瞬発力が試される激しい運動ではないので、年配者もそれなりに楽しめる。
その楽しみがコロナのおかげで奪われているのがこの春。暑くもなく寒くもない今が、プレーするのに一番いい季節なのだ。それが、大学バドミントン部同期の会、竹橋の会社入社同期の会、年配者を交えたプライベートラウンドと次々に中止になった。
自粛の波でクラブバスの運行停止、プレー後の風呂なしなどの対応を取っているゴルフ場もあるが、プレーそのものは”密”ではなくても、ゴルフ場に向かう交通機関がこわいと言う人もいる。これでは免疫力が失われてしまうと、先輩の強い意向で二カ月に一度の吉例福島会のラウンドが今週末、埼玉県の芝刈り場で行われることになった。二カ月ぶりのプレーだ。
ずっと引きこもっているので、ちゃんとボールが打てるか心配になり、昨日は30度近い暑さの中、通常通りの営業をしている近所のゴルフ練習場に出撃した。客はそれほど多くない。打席を一つずつ開けての練習だ。俺は常にゴルフバッグが次のゴルフ場に向かって黒猫に乗って空を飛んでいる状態なので、練習場に行くのは３年ぶりか。
まず体慣らしにピッチングで打ったら、これが当たらないのなんの。ボールが上に上がらないのだ。こりゃ、まずいとフルスイングするのは止めて40ヤード、60ヤードとハーフスイングにしたら、ようやくボールがちゃんと当たるようになった。次は９番アイアン、その次が６番アイアン。俺は木（気）づかいはまぁまぁなのだが、金づかいが昔から下手で、始めたころは５番も７番も９番も飛距離は同じという不思議なゴルフをしていたのだった。
で、ラフなどでもついついウッドのクラブを取り出すことが多く、ベテランキャディーさんに「ラフと女にゃ金使えと言うでしょ」とご指導を受けたりする。最後はドライバー。あまり曲がらずに打てたが、飛ばねぇなぁ。筋力が落ちているのだろう。じっとり汗をかいた。疲れたので110球でおしまい。お代は1651円。使用料とボール代だが、なんでこんな端数が出るのか、いくら考えても分かりませんでした。
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