隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年05月28日 の日記 ......
■ 「ライムライト」   [ NO. 2020052801-1 ]
 人生にとって必要なものを3つ挙げよ、と問われたら、どう答えようか。俺なら健康、好奇心、友あたりか。これを喜劇王、チャールズ・チャップリンは1952年公開の映画「ライムライト」の中で、主人公の老いた芸人、カルベロの口を借りて、勇気、希望、some money(いくばくかのお金という訳がいいように思う)と語らせている。
 きのうこの「ライムライト」がBSで放送され、先週の「チャップリンの独裁者」に続いて見た。俺はこの映画でバレリーナのヒロイン、テレーズを演ずるクレア・ブルームという女優が、洋画の中ではベスト5の女優と思っており、数十年ぶりに正座して見た。
 売れなくなったカルベロがガス自殺を図ったテレーズを助けるシーンから物語は始まり、心因性の理由から歩けなくなったバレリーナを励まし続ける老芸人。そのカルベロも立てる舞台がなく、頭を抱える日々。落ち込むカルベロを励まそうと思った時、テレーズは自らの足で立っていることに気付く。「I'm walking,walking,walking!」というテレーズの感動的なセリフは、俺にも分かったぜ。
 そうそう、「勇気・希望・いくばくかのお金」のシーンでは、字幕担当者は2番目を「想像力」としていたなぁ。テレーズはかつての恋物語をカルベロに語る。文房具屋に勤めていた時、貧しい作曲家志望の青年に五線紙をまけてあげたりしたのだ。カルベロはいずれ二人は再開し、結ばれることになると予言する。二人は再会することになるのだが、テレーズは年の離れたカルベロと暮らすことを求める。そして、テレーズは大舞台の主役を務めることになり、その舞台を見ながらカルベロは亡くなるというお話。
 クレア・ブルームのバレエはなかなかなもんだったが、ちょっとググったら、まだ、89歳と存命で、幼いころからバレエを始め、バレリーナとして舞台に立っていたところをチャップリンに見いだされ、ヒロインに抜擢されたとのこと。2010年公開の映画「英国王のスピーチ」にも重要な役で出たとのこと。俳優、ロッド・スタイガーや小説家、フィリップ・ロスらとの3度の結婚歴があるとか。今の写真は皺の多いたいへんなおばあちゃんだが、ライムライトの時は21歳で、光り輝いていたのだ。
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 今週の拙宅の花はピンク色の大輪のバラと黄色のスプレーバラ、それにマトリカリアです。

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