竹橋の会社の後輩、Kくん(65)から今朝電話が掛かってきて「先輩のやっている校閲の仕事を紹介してもらえませんかね」とのこと。「コロナのおかげで、業績不振のため雇い止めになっちゃったんだよ」と伝えたら「そうですか。このまま家にいるだけでは、俺の人生、なんだったんだよと思えてならなくて」と言う。 関係会社の社長まで務めたKくん。端から見たら、そう悪くない第二の会社人生を送ったはずだが、まだ前期高齢者になったばかり。力が有り余っているのだろう。彼からそんな電話をもらうのは初めてだが、うまく年を重ねるのは難しいものだと、改めて思い知った。 コロナで外出もままならない年寄りの楽しみはテレビということになるが、この前もつぶやいた通り、昨今は再放送のオンパレードである。日曜の大河ドラマも収録ができないため、7日分を最後に休止となった。そんな中で楽しみにしているのが、6年ぶりの再放送となった日曜夜のBS、池永陽原作「珈琲屋の人々」である。 池永陽については先月22日につぶやいた。はずみで人を殺めてしまった男が「別荘」から出てきて父親の代からやっている下町の珈琲屋で、丁寧な珈琲を出し続ける。この寡黙な男を高橋克典が好演。殺された男の妻(木村多江)は看護師をしていて、夫を殺めた男(何度も詫びの手紙を受け取っていたが未開封)はどんな人間かと店に確かめに行き、店内でいろいろな人間模様(家庭内争議、高校生の援助交際、etc)に遭遇し、男の立ち居振る舞いに惹かれていくという内容。淡々としたドラマ作りに好感が持てる。 今は、朝ドラ「エール」が”日光の手前”なので、この日曜夜の「珈琲屋の人々」と水曜夜のBS「刑事コロンボ」で、テレビっ子の俺はなんとか持っている感じ。そうだ、岩合光昭さんのBS「世界ネコ歩き」も、何も考えずに見られるので、けっこういい癒し番組なんだよ。 × × × × 今週の拙宅の花は白い大輪の「シェドゥーブル」というバラとロゼッタ咲きのサーモンピンクのバラ「マルゴー」それにオレンジ色のサンダーソニアです。 |
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