隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年06月11日 の日記 ......
■ 高校野球交流試合   [ NO. 2020061101-1 ]
 この春のセンバツ高校野球に出場予定だった32校が8月に甲子園球場で交流試合を行えることになった。コロナで大会が中止になり、悲嘆にくれていた球児へのビッグプレゼント。試合は各校1試合だけだが、夢の甲子園の土を踏むことができる。夏の甲子園大会が中止になったことで可能になった交流試合だが、他のスポーツでも知恵を絞って成果が試される対外試合を考えてやってほしいな。
 今はサッカーに押され気味だが、俺らの世代で国民的スポーツをいえば野球だ。ちょうどナガシマが立教から巨人に入った1958年に俺は小学校に入学したから、次の試合でナガシマの打率が4の4だったらどうなるなんて、毎日計算していたこともあった。小学校の町内野球にセカンドかなんかで出場し、振り遅れの打球がライト線を転々とし、ランニングホーマーになった時の手の感触がいまだに残っているほどだ。ガキのころの遊びは空き地での三角ベースと決まっていたのだ。
 そんな野球少年の過去を持つ俺だが、昨今の高校野球偏重の報道はいかがなものかとずっと思っている。中にはプロを目指す子もいるにはいるが、部活の延長だろという感じだ。確かに記事が夏枯れの時期、高校野球の県予選があれば、県版の紙面は埋まるし、甲子園で勝ち進んでくれれば、野球担当者にガンバレと言って甲子園に送り出し、他の支局員に夏休みを取らせることもできる。
 読者の関心も高いから、こんな良いコンテンツは他にないのだが、高校生が取り組んでいるスポーツは野球だけではないだろう。それらは報じないでいてというのはどうなのか、というへそ曲がりの思いである。
 実は40年前の夏、国立高が都立初の甲子園出場を果たした時、社会部八王子支局の野球担当だった。あの夏は涼しくて、エース市川くん(今はキヤノン執行役員)の疲労度はさほどではなく、年間200日も合宿している私立の強豪校を手玉に取り、都大会の決勝ではガチガチになっていた駒大高に辛勝したのだった。
 80年の大会初日の甲子園の対箕島戦のスタンドは、そこここで同窓会が開かれなかなかいい光景だった。結果は0対5。そんなめったにないいい経験があるのに、国高のような野球部がなかなか出場できない甲子園(福島県などは聖光学院が13回連続の出場!)って、いったい何だろうと、思わざるをえないのだ。

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