3年間務めた校閲バイトが諸般の事情で雇い止めとなり、昨日は最後の出勤日だった。社会人となって47年と3カ月。まぁ「無事これ名馬」といってもよいのではないかと総括するね。 先週出社したときは在宅勤務の社員が多く、出勤しているのは1割にも満たないパラパラという感じだったが、きのうは月末ということもあって出社しているのは2割弱か。まず、3年前採用してもらった時の女性部長が出勤していたので、席に出向いて「きょうをもって仕事は終わりです。3年前、初日、二日目と数分遅刻し『途中で倒れられたのではないかと心配してしまうので、時間通り来て下さい』と言われてから、無遅刻無欠席でした」と言ったら「どうぞお元気で」とのこと。 直属の部長にも挨拶に行き「おかげさまで若い人たちと楽しく仕事出来ました。仕事が減って大変ですね」と問うたら「ボーナスが出ないんじゃないか」と難しい顔だった。毎日のように発表資料の校閲をした通信会社担当の美女(岡山県出身)も出勤していたので「雇い止めになるので、きょうでおしまい」と告げたら「えーっ!ほんとですか」。あまりの嘆き様に、いつも会社に持っていっていた深紅のバラの絵が描かれたクリアファイルを記念に差し上げた。 人事のお姉さまが席にやってきて「これから求職活動をされるなら、必要な書類を整えますが」と言うので「もう働きません。マンションの理事会活動をやります」。こちらには江戸の町の古地図が描かれたクリアファイルを進呈した。大学の後輩にあたる女性執行役員(生物学徒)がわざわざ席にやってきたので「楽しくやれました。宝塚記念を取ったよ」と言ったら「三連単?」と聞くので「イヤイヤ、馬連をちょっと」。 最後というので、校閲グループの絶世の美女と同期のMくん(72)もわざわざ出勤してくれていた。溝ノ口に住むMくんは7月10日が最終勤務日。「8月に入ったら都心ではなく、立川でアルバイト総括の会をやろう」。絶世の美女とは固い握手を交わし「君は仕事を続けられてほんとによかったね」と声を掛けたのでした。 |
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