隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年07月20日 の日記 ......
■ 一票の重み   [ NO. 2020072001-1 ]
 投票行動が清いものだとはさらさら思ってはいないのに、長年「清き一票」とか「一票の重み」などという言葉を使って新聞記事を書いてきた。中央では国政選挙は政治部の担当だが、地方支局では事件から、行政、スポーツなどなんでも扱い、特に選挙は間違ったら腹切りものと、とても気を使う対象だった。
 最近では鹿児島県知事選挙で二期目を目指した自公推薦の三反園知事(62)が経産官僚出身の新人(54)に敗れる波乱があった。保守の風土の鹿児島で現職が負けるんだから、ミタゾノはよほど評判が悪かったんだろう。俺が3年前までいた栃木では、6期目を目指した和服がトレードマークの現職(71)が弁護士の新人(63)に僅差で敗れた。竹橋の新聞社は現職当確の誤報を打ち、赤っ恥をかいた。他紙より締め切りが早いという制約もあったのだろうが、1対1の勝負で打ち間違いは普通は考えられない。
 今週末のマンション管理組合の総会を控え、「期日前投票」の集計作業が山場を迎えている。ここで役員の改選が行われる。通常なら、各棟から推薦された理事候補12人が壇上に立ち、拍手で承認されるシャンシャン総会なのだが、今回は故あって留任6人、新任6人の候補それぞれについて、信任不信任の投票をすることになった。国政選挙レベルの最高裁判事に〇×を付けるイメージ。
 俺は留任候補の一人で、選挙管理の裏方事務もやっているため、約8割の住民が行う「期日前投票」の中身をチェックできる立場にある。そこで先週ショックなことがあった。この1年余り理事としてそんなに悪いことはしてこなかったつもりだが、俺を「不信任」とした住民が1人存在するのだ。気まぐれに×を付けたのかは分からないが、一票は一票。永遠に記録されることになる。大昔、学級委員選挙で「正」の字を黒板に連ねられたことはあるが、人生初の不信任票である。この一票は重いなぁ。
 今のところ住民の出席は三十数人とみられる総会の席上、この役員選挙の結果が12人それぞれにオープンにされる手はずだが、一票でもショックなんだから、多数の不信任票を突き付けられる候補の気持ちは「ライオンタマラン」だろうな。

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