先週からずっと「２２５」という数字が気になっていた。この２２５、いったい何かというと、３００の４分の３である。コロナで遅れに遅れていた住民総会が開かれる俺の住んでいるマンションの規約には、４分の３条項というのがあり、「規約の変更」と「管理対象物の変更」については、総会で組合員及び議決権の４分の３以上の多数により、これを決すると明記されている。その他の予算・決算などの承認は過半数でよいが、管理対象物の用途変更は75％の賛成を得ないといけないのだ。
ちなみに建て替えとなると、かつては100％の賛同が得られないと出来なかったが、それではあまりにきつ過ぎるということで、国土交通省が区分所有法を改正し、５分の４、すなわち80％が賛成すれば可能となっている。俺のマンションの区分所有者は300人。その４分の３が２２５というわけ。
今回の総会には、ポンプ室の軒下をバイク置き場にするという議案が掛けられることになっている。自分の住む棟の入り口に堂々とでっかいバイクを置いている住民、電気室前の空き地に置いている住民にちゃんとした置き場を提供しようという内容で、昨秋にはいったん軒下への移動を了承した住民が４分の３条項で承認されたものではないとケツをまくり、移動が１年棚ざらしになっていた。
現理事長はこのバイク駐輪問題の是正に熱心に取り組んでおり、今週末の総会で退任するため、何とか置き土産にしてやりたかった。先週土曜までに、総会に出席もしくは欠席ながら議決権行使、または議長らに一任の委任状を出した人は１７０どまりだった。これでは２２５に届かない。議案に反対する住民もいるだろうから、委任状でもいいから全部で２３５人は事前投票を済ませてほしいと思った。
で、日曜日「まだ出席等の書面を出していない方は速やかに提出を！」と、各戸にポスティングを行い、きのうまでに２５０を超える事前投票が集まった。これでバイク置き場関連議案の賛成が２２５を超えることは確実となった。綱渡りながら、久々の票読みは存外に楽しかったのである。
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