隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年07月27日 の日記 ......
■ 挨拶の暗記   [ NO. 2020072701-1 ]
 文化勲章も受章した作家、丸谷才一に「挨拶はむずかしい」という著書があって、どんな場合もあらかじめ「挨拶文」を書いて、それを読み上げる形をとるとあった。形容詞ひとつとってもニュアンスが異なるから、席上で余計なことを話さないようにきっちり文章にしておくのだとか。
 きのうマンション管理組合の総会で、俺は理事長に就任することが内定していた。その場で就任あいさつをするのが通例。で、おとといの晩に挨拶文を練り上げ、それを京大式カード1枚に書き、寝る前に懸命に暗記して総会に臨んだ。ところが、特別議案が継続審議になるなど少々混乱して、その対応に追われ、暗記したのを忘れそうになった。で、就任あいさつを求められ、密かに取り出したカードを台の上に置き、それを丸読みした。
 その一言一句が以下である。先ほど選任された新旧理事11人の互選で理事長に選ばれた○○ 〇です。私事で恐縮ですが、私は長らく新聞記者をしており「清き一票」とか「一票の重み」などという言葉を何の気なしに書いてまいりましたが、今日ほど「一票の重み」を実感したことはありません。4号議案で私は不信任票を4票いただきました。この1年2カ月の理事の間、さほど悪いことをした覚えはないのですが、「一票は一票」「四票は四票」であります。新理事長として1年後、この四票がゼロとなるよう誠心誠意、職務にまい進したいと思います。
 コロナの感染者が都内でも急増しています。実は私もコロナにやられてしまいました。3年前から週3回都心で校閲のアルバイトをいていたのですが、バイト先がコロナで業績不振となり、私は6月末に雇い止めとなってしまいました。まだ、2年ほど仕事を続ける生活設計をたてていたのですが、今は、マンション管理組合の仕事をぬかりなく行えという神様のお導きのように感じています。微力ですが、このような時期の理事長職、精一杯努めたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 不信任票が当初予測した1票から、議長に委任した多数の議長案分票も含め、4票になってしまい、急きょ4票という数字を付け加えたのである。しかし、この4票は非常に不愉快だったにゃぁ。
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 今週の拙宅の花はうすいピンクの大輪のバラ「アクロポリス」と黄色のスプレーバラ「フェリーニ」、それにピンクのレースフラワーです。

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