今の西国のマンションに住む15年前は国立の富士見台に住んでいた。2年半の秋田勤めから98年東京本社に戻るとき、他の場所に住む選択は全くなかった。95年に秋田に赴任する前も国高の裏にあるマンションを借りていたのだ。ずっと遡って80年に国高が都立初の甲子園出場を果たした時も、国立のチベットと言われた中央線の北側の借家に住んでいた。 ここに2年ほどいて、小金井の実家を経て国高裏に6年、富士見台に7年半だから、トータルで15年ほど。それほど国立の街には愛着がある。西国のマンションは駅から近い利点はあるが、文化の香りが全くしない街だからなぁ。 きのうもチャリでたまらん坂を駆け下り、国立に出かけた。書簡集に立ち寄るとあまり見たことのないパンフレットが置いてあった。国立商工会が発行した「わがまち応援 プレミアム付き商品券」の取り扱い店一覧だった。1万円で1万3000円分(500円券26枚綴り)の買い物、飲食ができるとか。 「これ、いいじゃん」と書簡集店主の中井さんに尋ねたら、19日発売と同時に完売とのことである。書簡集でも使えるとか。知っていたら俺もこの商品券を求めたのに……。 中井令夫人によると朝早くから並んで、この商品券を5万円分購入した輩もいるらしい。パンフレットにはこの商品券が使える約200の商店と約100の飲食店の名前が記載されている。上から順に見ていったら、あまり買い物をしない俺でも利用したことのある商店、飲食店が30はあった。「ことしは商店街のお祭りもできないから、こういう形で市民に還元することにしたみたい」と書簡集主人。 ゴート―キャンペーンなんかより、こういう地域振興のイベントに金を使えばいいのに。西国でもやってほしいけど、店が少ないから無理だな。俺、地元では「オーケー」でしか買い物をしないし。 |
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