7月2日に自宅にあふれかえる本のうち、単行本40冊と新書20冊をゴミに出したとつぶやいたら、旧知の美人ライターから「私はキャッチ&リリース方式。いらなくなった本を宅配便で送ると査定してくれ、お金を振り込んでもらえるサービスがある。タバコ銭の足しくらいにはなりますよ」とのメールを頂戴した。 たしかにゴミに出すのは少々もったいない。それで、長女の手も借り山梨の古本買い取り業者「もったいない本舗」というところに連絡し、おととい中古の段ボール箱を4箱届けてもらった。これに本を詰めて「黒猫」を呼んで山梨に送ると、タバコ銭が銀行口座に振り込まれるという簡単なシステムだ。これで一稼ぎは目論んではいないので査定の手続きは省いた。 で、きのうは「パター一夜漬けの間」の本棚から単行本200冊余りと新書・文庫本を200冊くらい抜き出し、ホイホイと箱詰め作業を行った。少しは高く買い取ってくれればと、今野敏が直木賞を取った「隠蔽捜査」シリーズ全8巻、「蒼穹の昴」以外の浅田次郎のもろもろ、「島津奔る」など池宮彰一郎の歴史モノ、テレビドラマになった白川道の「竜の道」など10冊余、「チーム・バチスタの栄光」など海堂尊の医事モノなど、まだ書店に並んでいる本も詰めた。 文庫では阿佐田哲也の麻雀シリーズ、大佛次郎の鞍馬天狗シリーズ(こりゃ売れないな)など、新書はよくもまぁ、いろいろな分野に手を出したものだと我ながら感心した。それで「もったいない本舗」に連絡すると、夜7時半には「黒猫」さんが取りにきた。送料無料というのがありがたい。さて、これでいくらになるか、ちと楽しみ。 まだ、次女が学校に上がる前、国立の狭いマンションに住んでいた時、本があふれると旭通りの「谷川書店」に10冊ほど持ち込んでは金に換えていたことがあった。谷川さんに行くとお金になるので次女は喜んで付いて来たっけな。谷川さんは10冊で3000円など、ずいぶん高く引き取ってくれた。嵐山光三郎の「古本買い十八番勝負」にも出てくる谷川書店もすでになくなって久しいのだった。
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