7月末のマンション管理組合の総会で理事長に選ばれた際、就任あいさつで少し注目を集めてやろうと思い「実は私もコロナにやられました。バイト先が業績不振となり、それであと2年は勤められると思っていたのに、6月末に雇い止めになってしまいました。今は、理事長職をぬかりなく行えという神様のお導きのように思っております」と話したのだが、冒頭の発言のみが頭に残ったのか、管理事務所に「新理事長はコロナに罹ったらしいが」という問い合わせが相次いだのだとか。 それで、女性副理事長のNさんが「これはどこかできちんと否定しておいた方がいい」と忠告してくれ、毎月1回発行している広報紙の9月号の就任あいさつにその趣旨の文章を載せることにした。きのうの広報編集会議で了承された文章は以下のような内容である。 「実は私もコロナの影響を大きく受けてしまいました。3年前から続けていた校閲のアルバイトが会社の業績不振により、6月末に雇い止めになってしまいました。(中略)今は神様のお導きのように感じています。このような時期の理事長職。他の10人の役員とともに精一杯務めたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」 新任理事長のあいさつといえば「資産価値の維持に努め」とかいうのが定番だが、コロナ禍の下だし、ちょっと変わっていていいのではと思うと同時に誤解を招きやすい表現は避けた方がいいと思い知ったのである。 きのうの編集会議の後には、来年の総会(5月末)の会場として確保した近所のホールに総務担当理事2人と一緒に赴き、予約金を払ってきた。ホールの担当者は杓子定規だから、「密は避けてください。終了後はアルコール消毒をしてください」とか言う。来年5月にコロナがどうなっているのか分からないのに、ご苦労様なこって。お役御免となる次の総会まで9カ月かぁ。 ホール訪問後、3人で近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら雑談したが、そういう場を持つのも初めてのことだったのである。 |
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