隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年08月27日 の日記 ......
■ 朝駆け成功   [ NO. 2020082701-1 ]
 「ブランデー水で割ったらアメリカン」――年配の人ならこのCMコピーを耳にしたことがあるあろう。このフレーズを考案したのは大手広告代理店、博報堂の社長を務め、今は会長をしている戸田裕一さんである。コピーライターから経営トップになるのは珍しい。
 大学の1年先輩で、母校同窓会の役員をしていた十数年前、広報委員会で初めてお目にかかり、同窓会報の編集会議で文章に厳しい意見を述べられているのを聞き、さすがと思った記憶がある。
 戸田さんには仕事でも助けられた。2011年3月11日の東日本大震災直後、当時在籍していた月間の政策情報誌で、担当する社長インタビューに登場してもらえるトップがいなくなり「出てもらえませんか?」とお願いしたら、震災があったのでと尻込みする社長の多い中、二つ返事で快諾してもらった。それで冒頭のコピーが戸田さん作であることを知ったのである。
 お話しているうちに戸田さんが西国駅前のマンションにお住まいだということが分かった。休日には国分寺崖線のお鷹の道あたりを散歩されるとかで、駅前のロータリーや「ド・トール」でしばしばお目にかかった。
 俺が3年前まで栃木の新聞社に4年間勤めていた時には「戻られたら一杯やりましょう」と立ち話。上京して3カ月後には銀座で戸田さんの郷里の静岡料理をゴチになった。帰りは社長車に同乗させてもらい、西国まで送ってもらった。あの車中の会話は近年では一番楽しく充実していたものだった。
 ゴチになるばかりではいかん。戸田さんは4月にCEOを退いた。で、年金生活者が大企業の会長を慰労するのも面白いと思い、道でバッタリお目にかかるたびに「一献!」と話してきたが、コロナと猛暑でなかなかその機会がこない。こんなのは先延ばしにしていてはいけない。で、月曜「九月中に一杯やりましょう」と手紙を出し、けさ駅前ロータリーで出待ちし迎えの社長車に乗り込むところを捕まえて「お忙しいでしょうが、ぜひ一献」と声を掛けた。
 記者時代は「夜討ち朝駆け」は連日のようにイヤイヤやっていたが、今朝の朝駆けはすがすがしかったなぁ。

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