俺が素浪人になったのと入れ替わるように働きに出ている長女のために料理もどきを始めて3カ月。今月からレパートリーがぐんと広がった。これまではご飯とみそ汁に、おかずを作る(と言ってもSB菜館の魔法の粉末が頼り)パターンだったが、そうめんにパスタという麺類が加わったのである。 そうめんは旧知の飛び切り美人からいただいた徳島の半田そうめんを5分間ゆでたのがきっかけ。このそうめんを食するために購入したそうめんつゆを有効に使おうと思い。「オーケー」でポピュラーな「揖保乃糸」を入手。こちらはゆで時間2分なので手軽。そして「オーケー」にも半田そうめんが置いてあるのを発見。これも試した。俺は揖保乃糸より腰のある半田そうめんの方が好みだ。 パスタは30年前、×を付けた直後に3週間休みをもらった時、1日おきに娘たちに夕食を作った際にたった一度だけゆでたことがあった。この時は行きつけの飲み屋のママに「塩をいれるのよ」と教わった覚えがある。今回は飛び切り美人から、ブルーの袋入りのイタリア原産「ディ・チェコ」の1.6_がうまいという極秘情報を入手。国分寺の西友でそれを探したが、1.4_しか見つからず、それで妥協した。ゆで時間6分。 具はたらこでもミートソースでも何でも、スーパーにいろいろなタイプが揃っている。かつてはこういうレトルト食品はうまくないのが通り相場だったが、今は需要増でメーカーも懸命に商品開発しており、コンビニのお惣菜と同様、まずまずおいしいのだ。 そうめんとパスタを立て続けに作って、そうめんはゆでる際に「びっくり水」は入れるが塩は入れない、パスタは「びっくり水」は入れないが塩は入れることに気付いた。主婦にとっては当たり前のことだろうが、料理の初心者にはいちいち面白いのである。この前、NHKの「ごごナマ」を見ていたら、お料理コーナーで40代の小松宏司アナが「さしすせそって何ですか?」と真顔で尋ねていた。料理の「さしすせそ」くらい常識と思うんだが、知らないものは知らないよね。視聴者からは「小松アナ、かわいい」とフォローするファクスも届いたようだが、言っておきますが「せ」は醤油が正解で、洗剤じゃぁないよ。 |
|