隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年08月31日 の日記 ......
■ 令和おじさん   [ NO. 2020083101-1 ]
 シンゾーくん(65)が持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に、首相退陣を表明し、ここへきて次期首相に菅義偉官房長官(71)の流れが一気に強まっている。菅氏については元政府高官から十年前に聞いた「井沢八郎の『ああ上野駅』の人だ」の人物評がずっと頭に残っている。秋田県の奥羽山脈の麓、湯沢市の農家に生まれた菅氏は家業を継ぐのが嫌で、高卒後上京。会社務めをしながら法政大の夜学に通い横浜市議から国会議員になった叩き上げの人物。
 総裁選に意欲を示している二世議員の岸田文雄(63)や石破茂(63)のようなボンとは育ちが違う。県議から国会議員になった自民党の二階俊博幹事長(81)とはそういう点で気が合う。シンゾーくんや麻生太郎(79)のような二世三世が幅を利かす自民党では、庶民の暮らしは分かるまいと思っていた俺にとっては菅は秋田生まれということもあって、気になる政治家ではあった。
 菅は自分からは手を挙げず周りから推された形で出てくるとみていたが、30日に二階幹事長に総裁選に出馬する意向を伝えたとか。石破にだけは首相をさせたくないシンゾーくんの思いや、どうやっても国民的人気の出ない岸田を考えると、次期首相は「令和おじさん」菅で決まりだろう。竹下派の七奉行のなかで小沢一郎や橋本龍太郎に比べて地味だった小渕恵三が総理になれたのは官房長官の時に「平成」の額を掲げたことが大きい。元号の額を掲げる官房長官は、名前が国民に知れ渡るので首相への切符を手にできるという公式が生まれるかもな。
 今、俺の手元には毎日新聞の8月1日付け、伊藤智永専門記者による「時の在りか」の切り抜きがある。そのタイトルは「もう菅政権になっている」というひと月前にはビックリした内容。その記事の中で伊藤記者は、霞が関の7月の人事異動で退官する役人たちが「責任を取らない安倍はもう嫌」と言い、「菅政権待望論」を口にする人が多いと記している。
 「菅さんは安倍さんよりバランス感覚もいい。昨年の訪米で外交デビューも済ませている」と話す元高官もいて、「とにかく政府を動かせなきゃ始まらない」とのこと。石破や岸田はまるで官僚たちに人気がないとも記している。ひと月前のコラムは当たりだろうな。

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