素浪人になったこの夏、ずいぶん老人力が付いてきた感じがする。近所に外出する際、何か忘れ物をするのだ。一番多いのが夕食の準備で「オーケー」に買い物に行く時、下駄箱の上に置いてあるオーケー会員証の取り忘れ。200両で入手したこのカードがあると食料品価格が3%引きとなる。78円のミネラルウオーターを買えば2円ぽっち安くなる。こんなの忘れたってしれているのに、途中までチャリを走らせて「あっ、カードを忘れた」。そのたびに自宅に戻り「くそっ!一度じゃ済まねえ」と自分に悪態をつく。 次に多いのが折りたたみ財布に入れてある西国‐国分寺間の定期券。これも国分寺のクイーンズ伊勢丹に買い出しに行く時に忘れがち。この二つの店に入るにはマスクが必要だが、俺は普段マスクをする習慣がないので、これもよく忘れる。それにしても道行く人の9割5分がマスクをしているのには関心する。大声でしゃべらなけりゃ、しなくてもいいのにね。電車の中でマスクをするのは今や社会儀礼だから、定期券と同様忘れると電車に乗れないのだ。 国分寺市では7月から隔週でゴミ収集の時に、ペットボトルを回収するようになった。俺は台所に空のペットボトルが並んでいるのを見るのが大嫌いなので、ボトルとキャップを回収してくれるオーケーに行く時に、手提げ袋に入れていこうと思いながら、これもよく忘れる。買い物に行くということが脳みそいっぱいになり、他のことが飛んでしまうのだろうな。 老人力強化はソファでの居眠りが増えたことにもよく表れている。きのうも自民党総裁選の行方を論じる「ミヤネ屋」を見ていて、ふっと眠っていた。長女の夕飯を作って一緒に食べたあと、テレビを見ていて眠ってしまうことも多い。慣れない料理は重労働なのかも。この夏の猛暑で、体が睡眠を欲しているのかもな。もっとも栃木の新聞社に勤めていた時も昼メシの後、独房でパソコンのマウスを握りしめながらよく寝ていた。腹がくちくなると、睡魔に襲われるのは年齢は関係なし、なのかもね。 × × × × 今週の拙宅の花は深紅のバラ「サムライ」と黄色のバラ「イリオス」それにピンクのポンポンアスターです。 |
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