きのうは昼から夜にかけずっと自民党総裁選のテレビを見ていた。菅新総裁(71)誕生の結果は分かっているようなものだが、岸田(63)と石破(63)の2位争い(結果は89対68)、99代目の首相になる菅義偉が何をしゃべるかに注目したのだ。 夜になって中高の小金井会の仲間、Tくんから「秋田出身の菅が勝ったね。おめでとう」とメールが来た。俺が秋田の親方時代、Tくんは東京から遊びに来てくれたことがあった。で、「俺がいた90年代後半に菅のことなど誰も話題にしなかった。二世三世が首相になるよりよかった」と返信。Tくんは広島出身。「岸田はものたりないね」と返事が来たので「石破を2位にしたくない主流派が国会議員票を岸田に回したのでは」とメールした。 実際、岸田派の国会議員は47人。それが79票もの国会議員票を集めた。地方票で32票も石破に差を付けられた岸田は、3位に落ちるとみていたが、基礎票以上の国会議員票を集めた。これで「キッシー」は来年の総裁選に出馬できる。国民的人気があるといわれる石破は議員に支持が広がらず、もう目はないだろうなぁ。政治評論家に転じた方がいいのかも。 菅の発言はほとんど面白くなかった。安倍路線の継承という名目で立候補しているから、そうとっぴなことは言えるはずもない。最後の官房長官会見(3000回以上やったとか)で「何度も辞めたいと思った」と正直な言葉を述べたのが印象に残った。シンゾーくんが壇上で「令和の時代にふさわしい新総裁」と持ち上げてみせたが、改元作業に携わった「令和おじさん」というのは新首相の大きな要素と思いましたね。 あすは日本の第99代首相に就任する菅氏。派閥に属さず、世襲議員でもない自民党の歴史始まって以来初の宰相とか。だんだん顔つきが変わってきた。「解散はコロナが収束しないと」とテレビの前で明言しちゃったから、そして「首相になる以上仕事をしたい」と言っちゃったから、年内解散はできないのではないか。最初からウソはつきたくないだろう。 菅氏が掲げる「デジタル庁」創設。総務省と経済産業省の縄張り争いもあって、実現はなかなか大変で、早慶戦をもじった「総経戦」なる言葉も飛び交っているとか。今朝の新聞で一番新味があって頭に残ったのはこの「総経戦」だったなぁ。 |
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