竹橋の新聞社関係者による5組20人のゴルフコンペをもう20年も続けている。十年ほど前から俺はこのコンペの幹事長を仰せつかっていて、年4回の開催会場の選定、参加者への呼びかけ、組み合わせの決定など雑用全てを取り仕切っている。 コロナで6月のバスツアーゴルフは中止にせざるをえなかったが、9月末の第72回大会を十日後に控え、おとといは「馬券検討資料」を作成し、出場者にメールで送った。このコンペでは優勝者、準優勝者の組み合わせを馬連複式で当てる馬券投票が行われ、プレーとは別のお楽しみとなっている。馬券投票には予想が必要である。それで参加者の短評を毎回、俺が作ることになっているのだ。 もう40回も短評を作っているので、語彙が重なってしまうのはお許し願っているが、第二の人生の会社をクビになったとか、入院したとかの情報を出来るだけ集め、13文字に収める。馬券予想だから、俺が毎週末購入している生物学の教科書に出てくる単語が多く使用される。例えば「長期休養明け疑問、次走期待」「稽古豊富上位可能」というような。 ここで難しいのは俺より年長の出場者の気分を害さない表現。だいたい競走馬は4、5歳の時が一番強いとされるので、年長組には「6歳馬になってさらに上昇」とか「バリバリ現役も8歳馬となると」などの表現を使う。これまでさすがに「9歳馬」の単語を使った覚えはない。今回気に入っているのは「転厩決定ステディゴルフ健在」というのと、千葉の通信部勤務を終了し多摩の自宅に戻ったおじさんに使った「近距離輸送に活路見出すか」というやつ。 自分については「詰めの甘さは相変わらず軽視」とした。残念だったのは自宅に生まれたばかりの孫がいるため「直前回避」したおじさんがいることだ。ご愛敬で◎、○、▲、△の印も付けるが、俺のこの印はあまり当たったことがない。「予想」を逆から読むと「うそよ」となるのだそうな。 |
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