菅内閣がスタートした。と書くとイラ菅の菅直人民主党政権を思い出してしまうが、秋田は湯沢生まれで神奈川2区選出の菅義偉(71)だ。20人の閣僚名簿を見て、変わりばえがしないと思ったのは俺だけではないだろう。麻生太郎副総理兼財務相(この人なんと79歳だぜ)はじめ経済閣僚を中心に8人が再任され、加藤勝信官房長官(64)ら3人が横滑り。 厚労相の田村憲久(55)も再登板だし、法務の上川陽子(67)に至っては3度目の法相だ。デジタル担当の平井卓也(62)もIT担当相をしていたことがある。初入閣はテレビにもよく出ていたシンゾーくんの家庭教師だったこともある平沢勝栄(75)ら5人。どうしたってフレッシュさには欠けるよな。まぁ「桜を見る会」の中止などしばらくは安全運転なんだろう。 あまりのつまらなさに、何か菅について面白いことはないかと本屋をのぞいていたら、雑誌「プレジデント」に菅義偉の人世相談というのがあるのを見つけた。最新10月2日号で、このコーナーは10回目とある。菅は高校生のころから読売新聞の人世相談コーナーを愛読。まず、相談内容だけを読み自分で答えを考えてから回答部分を読むとか。最近はだいたい回答が一致するようになったという。 プレジデント編集部がよもや首相になるとは思わなかった官房長官が、人生相談好きだからとこのコーナーを依頼したのだろう。10回目は「風通し」を口実に社内の情報がだだ漏れ、それを許す上司や会社への不信がつのっているという40代の管理職に、見開き2ページにわたって回答している。 その内容は、情報を軽んじる人・組織に未来はない。情報は組織の命運を左右するもので、秘密管理を軽視する会社に未来はない、と割と真面目に回答している。首相になったのでこのコーナーは終了だろうが、これまで人生相談なんかやった官房長官はいなかったのでは。ともあれ、菅内閣、はじめチョロチョロ中パッパの予感がする。 |
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