土曜日は俺が幹事長をつとめる竹橋の会社関係者17人による5組の大芝刈り大会が八王子のゴルフ場で開かれた。コロナで6月の大会は中止にしたから、半年ぶり。みんな巣篭り生活が続き、待ちに待ったというゴルフで、ずっと小雨の降るあいにくの天気だったが、誰もやめようとは言わなかったなぁ。 ただ、数日間続いた雨で斜面が滑りやすくなっていたため、斜面で止まってしまったボールは、無駄罰で下の平らなところに降ろして打てるというローカルルールを採用した。これに救われた奴が何人もいたなぁ。 俺は、3月のこの大会で優勝しこのゴルフ場の地主でもある悦ちゃん、栃木の新聞社でも一緒だった充さん、この大会でもう5年もブービーメーカーを続けている同期のM君とのラウンド。Mくんは目が悪くなっていて、自打球がどこへ飛んだか分からない状況で、キャディーさんにずいぶん世話になり、幼稚園児のように「早くカートに乗って」とか言われていたなぁ。 ディフェンディング・チャンピオンの悦ちゃんは珍しくシャンクが出て不調。つられて俺もチョロを連発で、前半57の同スコア。昼休みにみんなの食事シーンの写真を撮るのに気を取られ、帽子をクラブハウスに忘れた。これを取りに坂道を100b駆け上ったら、対戦後の相撲の力士のようにゼーハーし、午後のスタートホールで11も叩いて、カートに表示されるスコア表ではずっと下の方だった。 まぁ、そう土砂降りにはならず、全員ニコニコ顔でラウンドできたからよかった。優勝は俺が予想で「このハンデに納得できず」と△を付けたトンちゃん。72回も続くこのコンペで4度目の優勝。1億円の優勝賞金にベスグロ、ニアピン、ドラコンもかっさらっていった。準優勝は持ちハンデが俺より2つ多い同期の宗ちゃん。フェイスシールドを付けての参戦だった。 閉会式に出ず早退するというのに、自信があったんだろう、「順位表はまだ出ない?」とせっつかれ、5000万円の準優勝賞金と成績表を内緒で渡して早々と帰ってもらった。「馬券も取った」と言っていたが、これは勘違い。同枠の元社長、きたさんがしっかり2人のみ的中の馬券を押さえていた。 もう20年も続いているこのコンペ、すでに3人の物故者がおり、5組を維持するのがつらくなってきた。帰りのクラブバスの中で、長老らと「○○くんは性格がいいから、加わってもらおうか」という極秘会議が行われたのである。
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