隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年09月30日 の日記 ......
■ 天井から雨   [ NO. 2020093001-1 ]
 四半世紀前、秋田の親方をしていた時の住居は、3階建て支局の3階の5部屋ある官舎だった。出勤は階段を2階に降りてたったの5秒。日本海からの海風が当たる西側の2部屋は使わず、居間、東側の寝室、北側の台所の3部屋で2年半過ごした。
 洗面所のある小部屋に洗濯機を起き、北東の角にある風呂場に排水を流すことにしていた。この風呂場はとても寒く湯を張ってもすぐ冷めてしまうので、風呂は近くの「ユーランド」という日帰り温泉を利用していた。
 ある日、支局事務室のある2階奥の畳の当直部屋(その当時、警察などからの緊急の電話を自宅に転送するシステムが導入され、泊まり番の記者は午前零時ごろ自宅に引き上げ、当直部屋に泊まる記者はいなかった)をのぞいた支局員が「雨が降ってます!」。
 しまった。洗濯機の排水ホースを風呂場に出すのを忘れた。3階に駆け上がると洗濯機の排水は、板敷きの隙間からすべて階下に流れ落ちたあとだった。当直部屋の茶箪笥の中の湯飲みには排水が溜まり、押し入れの布団もかなり水浸しになっていた。私物が濡れるなどの被害はなかったから、支局員からさほど怒られることはなかったが、みんなに平謝りしたのは言うまでもない。
 秋田から戻って国立の賃貸マンションにいた時には、上の階の住人が水を出し放しにしたとみえて、居間の蛍光灯のフードに水が溜まる被害を受けた。あれはびっくりした。あまりごねなかったので、大家さんの受けはよく、ここを出る時、余計なお金を払うことはなかった。
 先週木曜日、ウチのマンションでも2カ月前に入所した4階住民のところから、排水が階下の3階のリフォームしたばかりのお宅の台所に雨を降らすというアクシデントがあった。排水竪管と4階の横菅の継ぎ目にひびが入り、3階に雨が降った。3階住人が金曜日仕事に出ざるをえなかったため、土曜日、住宅管理会社が飛んできて、4階の床をはがし漏水部を突き止め、応急措置をした。
 こういう事故があると、よろず小間使いの俺がすぐ呼び出されるのだが、外出していて電車に乗っていたため電話がつながらず、週明けになって事務所のおばちゃんから詳細を聞いた。4階宅では木曜日雑排水管の点検が行われており、それで破損した可能性もある。3階宅復旧費用はマンションで一括加入している保険でまかなわれる見通しだが、建ってから38年。給排水設備の更新も喫緊の課題となってきた感がある。

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