あんな男が世界を破滅に追い込む核ボタンを握っているのかと思うと、暗澹たる気持ちになった。米大統領選のトランプ(74)とバイデン(77)の第一回討論会を見ての率直な感想だ。きのう何気なく付けたNHKテレビでやっていた泥仕合を30分ほど見たのだが、あの同時通訳の人は大変だったろうと思う。 司会者がコロナ対策、経済政策などのテーマを示して、2人に2分ずつ話してと言うのだが、バイデンが話し出すと、トランプが突然割って入り、罵倒し始める。音声が入り乱れてどうにもならない。あれは訳せないぜ。 まるで、駄々っ子の口げんか。それでもバイデンはトランプの方を見ないで、少々落ち着いた感じで話そうとするのだが、度重なる罵倒に「いい加減に黙らないか」。トランプもバイデンも司会者も声を張り上げる事態に、米国のディベイトってこんなものなのかと思わせた。CNNテレビは「史上最悪の討論。負けたのは米国民だ」と評した。あれを見た心ある米国民は自国大統領の姿にガックリしたのではないか。 とはいえ、バイデンも高齢だからなぁ。もともとトランプ支持者は、こんなハチャメチャな大統領でも喝采を叫ぶのだろう。よくバイデンを叩きのめしたと痛快がるのかもしれない。しかし、俺は少しはアメリカの良心を信じたい気がする。 あんな礼儀知らずのパフォーマンスを繰り広げる品性のない男と、シンゾーくんはよく付き合ってきたと思うね。シンゾーくんもそう品位があるとは思えないから、ケミストリーが合ったのかもな。 米国民は税金にうるさいと聞く。大富豪といわれるトランプが、大統領になる直前の2016、17年に750j(約8万円)しか、連邦所得税を納めていないと報じたニューヨーク・タイムズ紙について、トランプは数百万jを納めているとしただけで、根拠を示さなかった。この件は11月3日の投票に大きく影響してくると思うのだが。 とにかく品性下劣なトランプはまっぴら。いまのところ世論調査で優位のバイデンが勝って、途中で倒れ、副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員(55)が米国史上初の女性で非白人の大統領になるのを期待しているんだけどな。 |
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