隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年10月21日 の日記 ......
■ 雑巾が高級煎餅に   [ NO. 2020102101-1 ]
 300世帯が生活しているマンション管理組合の小間使いをしていると、いろいろなことがある。先日も理事長印が欲しいというのでハンコを持って管理事務所に行くと、女性副理事長のNさんが過去の議事録を引っ張り出して何やら調べものをしていた。
 と、電話が鳴って事務所に常駐のおばさんが困ったような受け答えをしている。何やら3階の住人が雑巾を階下に落とし、それが2階のひさしに引っかかってしまったようなのだ。電話を替わると、女性が「ひさしに落としたモノを取っていただけるようなサービスはありませんか?」そんなん何とでもなるだろう。で「今から私が行きますよ」。そしたらNさんも一緒に付いて来た。
 見るとただの濡れ雑巾が2階ベランダ脇のひさしに着地している。階段の踊り場から3bくらいのところ。何か長めの棒でもあれば落とせるかなと思っていたら、Nさんが「ウチから突っ張り棒を持ってきます」。洗濯用の物干し竿があればなんとかなるかと思ったが、それより早くNさんが動いた。彼女が自宅から取ってきた突っ張り棒を手を伸ばして横にはらったら、雑巾は下に落ちた。
 金糸銀糸でできた雑巾ではなく、ただの赤い布の雑巾だった。3階の女性は「何とお礼を申し上げたらいいか……。お名前をうかがっていいですか?」と言うので「管理組合の理事長と副理事長です。よかったですね」。
 二日後、また判を押しに事務所に寄ったら、おばさんから「この前の3階の方から、お礼ということでいただきました」と箱を渡された。「柿山」の高級煎餅の詰め合わせである。煎餅は次の広報の編集会議の際、みんなで分けて食べました。さすが「柿山」。美味であった。また雑巾を落としてくんないかな。しかし、こんなの自分で対処できないのかねぇ。

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