隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年11月11日 の日記 ......
■ 取り立て完了   [ NO. 2020111101-1 ]
 住民と建物の高齢化に伴い、どこのマンションも管理費・修繕積立金の滞納が増えてきた。国土交通省の18年度の調査によると、79年以前に建てられたマンションの37%で滞納があるとか。お金を滞納している住民への支払い督促は管理組合理事長の専管事項である。
 ウチのマンションでも昨年、居住していない80代の有名人女性の22カ月滞納(40万円超)というのがあり、前理事長が「未納が続けば法的手段を取ることも辞さない」という内容証明郵便を送りつけたりして、22カ月分の滞納が一挙に解消され、大いに拍手を送った。
 さて、俺の理事長の番となり、9月に13カ月滞納という案件が浮上した。マンション所有の名義人である母親は4年前に他界し、同居していたこともある50代の長男が引き継いでいるのだが、別のところに住んでいるらしく、前理事長がポストに手紙を投函してもなしのつぶてだったとか。こんなのどうすんの?と管理事務所のおばちゃんに話を聞いたら「勤め先に連絡しても転勤してしまい、個人情報だから行先は教えられない、というままになってます」。
 そんなアホなことがあるかと、10月初旬、数年前に届けのあった勤務先に電話して「Aさんの住宅に関して至急連絡を取りたい件がありまして」と言ったら、転勤先を聞き出すことができた。で、そこに電話をぶち込んで「Aさんという方につないで」。しかるべき管理職なのだった。その時は代表電話から離れたところで勤務しているということで、すぐには捕まらなかったが、二度目の電話で本人を捕まえた。
 「管理組合の理事長ですが、管理費・修繕積立金が13カ月分滞納になってます」。と「母親の銀行口座から引き落とされてませんか?」で、「それがないので、こうして電話してます。善処方お願いします」。これで入金がされないのなら、ちょっと遠いが勤務先の押しかけ満座の中で大声を出してやるぞという気迫をみせたのである。
 すると今月になって、なんと管理事務所のポストに袋に入った現ナマ40万円が投函され、余った分は今後の積立金に回してのメモ書きがあった。さらに母親の銀行口座にも10万円余の入金が行われていた。これで13カ月分の滞納は一挙に解消、来年8月分までが納入された計算。
 それで昨日は筆ペンで黒々とお礼の手紙をしたため、この機に所有名義もきちんと変更されてはと添え書きして、不在の続く玄関に張り付けてきたのである。また一つ大仕事が完了し、今日の晴天のように気分はすがすがしいのである。

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