隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年12月04日 の日記 ......
■ 到来もの   [ NO. 2020120401-1 ]
 この一週間は到来モノが多かった。秋田の菅義偉総理の地元の温泉にゴートゥーで遊びに行った力持ち美人からは、稲庭うどんと田楽みそをもらった。栃木で行きつけだった珈琲屋の家族会の長女格のねえさんからは、みんみんの冷凍餃子に石田屋の煎餅、日光の栗むし羊羹をいただいた。巣籠り生活のうえ、トホホの年金暮らしの隠居志願にとってはこういう好物の贈り物はうれしいね。
 稲庭うどんは四半世紀前の秋田時代に初めて食し、そのツルツルで腰の強い食感から、夏にはもってこいだと思った。冬場のあったかいのは食べたことがないので、マンション管理組合の植栽担当理事として、造園業者の刈り込みの立ち合いをしていたお二人に、特別勤務手当として差し上げた。二日に一度は理事調印をくださいと言ってくる事務所のおばさんにもあげたら、その味を知っているのか、えらく喜ばれた。実は俺、この秋に稲庭は何度か食しているのだ。
 田楽みそは「オーケー」で手に入る栃尾のあぶらげに挟んでネギと一緒に食うと美味である。甘過ぎずしょっぱ過ぎないこのみそは、お手軽料理もどきを始めた俺には、何よりのものである。
 長女格のねえさんの贈り物は9月の彼女の誕生日に絵葉書を出した3カ月遅れのお礼のようだった。家族会の世話焼きママの指令かなとも思った。ママの誕生日は7月のサラダ記念日で、この時も絵葉書を出したのだが、うんともすんとも言ってこない。先月だったか倒れていないかと思って、珈琲屋さんに電話したら、何度も返事の手紙を書きかけたがうまく書けず、それっきりになったとのこと。9月に名産の鹿沼の梨を送ろうと思ったが、ことしは不作で……と言い訳をしていた。その思いが餃子や羊羹に込められているとみた。
 宇都宮の餃子も有名だが、日光の羊羹も名産なのだ。日光に出張った時、メーンストリートに羊羹屋さんが軒を連ねているのに驚いた。日光東照宮参詣の人向けに甘いものを昔の人が考案したのだろう。三重の伊勢神宮でも赤福のあんころ餅があるよね。昔は今のように甘いもんがあまりなく、名物の土産を工夫したのだろう。いただいた栗むし羊羹はめっぽううまく、血糖値などどうにでもなれと、むしゃむしゃ食べてしまったのである。

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