素浪人になって料理もどきを週3回、それも夕飯に限って作るようになったのだが、レパートリーが少ないこともあって、献立(?)を考えるのが容易ではない。在宅勤務が増えてウチにいることが多くなったお父さん。そのため3食の献立を毎日考えるのが辛いというお母さんが増えているようだが、全くあれを365日考えるのは大変だと、ご同情申し上げる。「亭主元気で留守がいい」というのは、ほんとうだね。コロナは主婦の毎日の食事作りに暗雲を投げかけているとみる。 メシは一人だったら、エサでいい。しかし、家族などと複数で食卓を囲むとなれば、食事でなければならない。毎回同じおかずを出すわけにはいかないし、食卓の彩りを考える必要がある。「料理にチャレンジだ」と口走ったため、俺がことし飛び切り美女からプレゼントされた「60歳からの入門書 男のええ加減料理」というレシピ本の冒頭には「使う道具は最小限だから片付けが簡単」などの決まり事のところに「人に振舞わない」という条項もある。 当初はそのつもりだったのだが、3月から新しい職場に通勤を始めた同居の長女の食生活があまりに貧しいため、少しは温かいものを食べさせたいと思って「禁」を破ってしまった。一人ではなかなか食べきれないし、長女は俺の大嫌いな後片付けを担当してくれるので、キッチンに立てるのだ。 もっともメシは炊かず、味噌汁もインスタントなので、おかずを作るだけ。それも肉や野菜を炒めて「SB菜館」という魔法の粉末を掛けて混ぜるとか、味の素の「クックドゥ」を使った煮物とか、麻婆豆腐とか。最近は厚焼き玉子用の四角い小さなフライパンを入手したので、厚焼き玉子を作るのが面白くなってきた。 年賀状を出し終わって余裕のよっちゃんの今日も、仕事先の長女に「夕飯を作ります」とメールしてしまった。これから「オーケー」に買い出しに行くが、本日の献立は失敗のない豚バラもやし炒めに栃尾のあぶらげ田楽みそ挟み、それに厚焼き玉子かな。幸いなことに長女は猫舌だから、多少冷めても文句なしなのだ。 × × × × あすは教会のミサに行かねばならない(ウソ)ので「明日休診」です。 |
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