終わり良ければ総て良し――生物学徒として、この秋満足な成果を挙げられなかった俺だが、きのうのグランプリ有馬記念は十分納得のいく結果となった。久々の快挙。うれぴかったなぁ。 俺の本命は9番クロノジェネシス、対抗13番フィエールマン。1、2番人気そのままだが、3番手評価にこれまた人気の10番カレンブーケドールとしたものの、4番手に抜擢したのが11番人気の14番サラキアである。11月のエリザベス女王杯でラッキーライラックの2着に入り、22倍の馬連を取らせてもらった恩義のある牝馬だ。16頭も出走するので、5番手に昨年のオークス馬、4番ラヴズオンリーユー、6番手に6番キセキ。 馬連は9、10、13の3頭ボックスをやや多めに買い、この3頭に14から300円ずつ流し、この4頭に4から200円ずつ流した。三連単は9、13→4、9、10、13→4、6、9、10、13、14の24通りに100円ずつ。そして普段は買わない三連複も9番の一頭軸に他の5頭のボックス10通りに200円ずつという万全の構え。これで9000両足らずである。 レースは1番が逃げる展開だったが、4角を回ったところで好位に付けていたフィエールマンが抜け出し、それをクロノジェネシスが激しく追い上げゴール前50bで交わしたと思ったら、サラキアが猛然と突っ込んできてフィエールマンをとらえ2着。馬連は9‐14で10330円の万馬券。有馬の万馬券は記憶にない。三連複も73倍も付いた。 惜しかったのは三連単。サラキアを4番手評価にしたのだから、2着候補に14番を入れてもよかったのだが、実績から4番の方が上かなと思い、14番は3着候補にしてしまった。9→14→13で5万馬券である。まぁここまで当ててはバチが当たる。しかし、調教がよかった11番人気のサラキアに目を付けていたお蔭で、有馬記念大勝となった。 ちなみにサラーキアとはローマ神話の女神で、海の神ネプトゥーヌスの妻。ネプトゥーヌスは馬の神としても崇拝されるとか。またサラーキアはウェヌス(ビーナス)の別名としても用いられているという。このサラキアの名は生涯忘れないだろう。コロナで競馬場には抽選でなければ入れないため、俺は今、竹橋の会社の後輩にメールで依頼して馬券を買ってもらっており、昨日までにけっこうな借りがあったのだが、それを帳消しにしたうえ、正月の金杯の軍資金も預金できたのである。 |
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