隠居志願のつぶやき2017

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...... 2020年12月29日 の日記 ......
■ 12月に読んだ本   [ NO. 2020122901-1 ]
 有馬記念も終わった。いま、テレビでは大井の東京大賞典のパドックをやっているが、竹橋の会社の後輩から自分のケイタイからは馬券が買えないことが分かった、お許しをとの連絡があった。こういう時って的中するんだよね。中国語の最終学習も昨夜終了。大勝利であった。あすは芝刈りの打ち納め。寒そーだが、これで今年の近代三種競技は納めとなる。ということで明日は休診。大晦日に今年の本のベストテンをやるからには、今月読んだ本をやっとかないと。
 ヤマザキマリ著「たちどまって考える」。コロナで旦那さまのいるイタリアに帰国できなくなった漫画家のマリさんは、このところ対外的発言が目立つ。いろいろな文化を体験しているマリさんの思考は非常に柔軟で好もしい。川上弘美著「私の好きな季語」。「センセイの鞄」とか「蛇を踏む」などの作品で知られる作家は俳句も大好きなのだった。楽しい本。
 村山治著「安倍・菅政権vs検察庁」。朝日新聞の名物検察記者、村山氏は最初は竹橋の新聞社に入社し、朝日にスカウトされたのだった。実は俺と同期生。しぶとく原稿を書いている。”テンピン”の麻雀で検事総長になりそこねた黒川検事長問題などの背景がよく分かる。堀江敏幸・角田光代著「私的読食録」。小説などに出てくる食のシーンを縦横に語った面白い文庫。料理もどきをするようになって、食べ物への関心が増しているのだ。
 秋山信一著「菅義偉とメディア」。秋山くんは毎日新聞外信部記者。ちょっと前まで政治部に在籍して官房長官番だった。身近で見た菅の実像が面白い。総理になるべきではなかったと思うね。「権力は快感」と菅はオフレコではしゃべっているのだ。柳美里著「JR上野駅公園口」。柳の著作を読むのは初めて。全米図書賞を受賞したというので、手にした。なかなかいいが、出稼ぎ労働者が使う福島弁をどうやって翻訳したのかね。
 ヤマザキマリ著「多様性を楽しむ生き方」。編集がちょっと安直。前著の方がいい。黒川博行著「騙る」。黒川の本はだいたい読むことにしている。美術品の贋作についての短編集。黒川は元は美術教師だったのだ。夏井いつき著「子規をギャ句”る」。正岡子規のたくさんの俳句をもとに、公募したギャ句”を紹介。例えば☆3つの中には「銭湯を出ずる美人や松の内」→「銭湯を出ずる美人やうちのつま」。「陽炎や七年前の顔見ゆる」→「陽炎や七年前の由美かおる」。なかなか素晴らしいね。
 ただいま東京大賞典終了。馬券を買えずに儲けました。

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