コロナウイルスが猛威を振るう一方、鳥インフルエンザの流行でニワトリの殺処分が相次ぎ、鶏卵価格が上昇しているというが、それでも玉子は物価の優等生だと思う。昨年夏から料理もどきをやるようになって、厚焼き玉子にチャレンジしているため、「オーケー」で玉子の10個パックを購入することが多くなったが、きのう買ったサイズ不統一の10個入りは97円である。消費税を入れても1個11円にもならない。 厚焼き玉子には1回玉子3個を使うため、あっと言う間に玉子がなくなるのだ。それでも材料費は33円。コンビニで売っている切れてる玉子焼きは110円。「オーケー」にしては珍しく高額なおいしい玉子焼きは210円で、随分求めたことがあるのだが、昨秋以降は一度も買ったことがない。 30年前、朝食にハムエッグを作っていた時は4個入りで200円近い高級玉子を買っていたが、年金生活者にはそんなものは不要である。作家吉川英治は家が貧しかったため、一つの玉子を醤油で増量して一家5人で玉子掛けご飯にしていたってなことを読んだことがあるが、今、そんなことをする家庭はないのではないか。30年前と玉子の値段にさほど変化はないように思える。 これが外で食うとなると、西国駅構内の蕎麦屋でかき揚げそばを月見にすると、たしか80円増し。「すき家」の納豆定食に付いている玉子を取り消しサイドメニューで80円のおしんこに変更することができるので、これも生玉子は80円見当。モーニングにゆで卵を付けると50〜100円増しになり、ラーメン屋で味玉をトッピングすると100円増しが相場。ずいぶん玉子で儲けているじゃん。 ちょっと前まで卵の採り過ぎはよくないなんぞという説が流布していたが、今は良質なタンパク質の卵摂取は奨励されているみたい。厚焼き玉子に挑戦したてのころは、形がぐずぐずになり、カッとなってゴミにしちゃったこともあるのだが、そんな時は炒り卵にしちゃえばいいことを最近教わりました。 |
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