歳をとったら「教育と教養」が大事とこの十年ほど言い続けてきた。すなわち今日行くところと今日の用事。長年の勤めから解放されると、行くところがなくなってしまうのが、我々年配者の悲しい状況だ。で、足腰が立つうちは医者通いが主となる。 まさに、おとといきのうと、連チャンで主治医の国立・新田クリニックに行くことになった。おとといの用は、近所の歯医者で奥歯を抜くことになり、この十年飲み続けている血液をサラサラにする薬が、抜歯の時に血が止まらなくなる怖れがあるため、何日前から停薬したらよいか、主治医に聞いてこいと言われたためだ。 新田クリニックは国立駅から西南に1`はある。で、西国からチャリで行くことにしたのだが、漕いでも漕いでもなかなか進まない。在宅医療の先駆者、新田カバ院長は元気な年寄りに人気なのだが、コロナで診察に訪れる人は少なくなっている。それでも11時に到着したが、1時間以上待った。停薬は3日前からでいいと言うカバちゃんの仰せである。こういう紹介状を持たせる医者はエライから回答をちゃんと紙に書きましょうとカバちゃん。 実はカバちゃんのところから、3カ月に一度、血圧を下げる薬とサラサラにする薬、それに血糖値を抑える薬を処方してもらっている。ところが先月血糖値を抑える薬をアマリールからメトホルミンに変更したところ、途端に下痢になってしまった。最初にメトホルミンを処方された3年ほど前もそんなことがあり、「私の判断でメトホルミンは飲むのをやめています」と伝えたら「あぁ、前もそんなことがあったね。薬を変えよう」。看護師さんが持ってきたメトホルミンの効能書には副作用の先頭に下痢と明記されていた。やれやれ。 それで新しい薬の代金を払う段となり、窓口のお姉さんから「保険証の他に、70歳からの高齢受給者証はお持ちでないですか?負担割合が書いてあったと思うのですが」と聞かれた。そんなことが紙に書いてあったなぁと思い「貧民だから2割だと思う」と答え、それを基に計算してくれた。うれしいことに使わなくなったメトホルミンは実費で引き取ってくれるという。 「今度おいでになる時に高齢受給者証を持ってきて」というので、おととい帰宅してよく見たら、負担割合は何故か3割とある。クッソー!こういうのは早く決着させてしまいたいたち。で、きのうは高齢受給者証と余った薬(70日分=20日分は持ち運びやすいように切り離してしまった)を持って再び国立に。 きのうは国立駅から地域バス「くにっこ」に乗ったのだが、停車場を間違えて新田クリニックまでかなり歩いた。予想通りおとといの代金が1.5倍(2割負担→3割負担)になり、薬代も戻しはあっても追徴となった。カバちゃんと世間話をするのはなかなか楽しいのだが、半日潰れる医者通いはやりたくないね。
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