料理もどきを始めるようになって気になるのが、ウチにあるお皿のデザインだ。ご飯茶碗や味噌汁の椀はいいとしても、メーンのおかずを乗せる平皿とスープ皿は30年ほど前にどこからかいただいたノリタケのピンクの花柄が描かれた白い食器。取り分け皿も外周に淡い青線が描かれているだけの面白味のないもので、なんとかならんかなと常々思っていた。 そんな話をずっとマッサージの世話になっている力持ち美人にしたら、料理もする彼女が「お皿を誕生日のプレゼントにします」。「自分で気に入ったモノの方ががいいでしょ」と吉祥寺でデートして選ぶことになり、駅ビルの雑貨屋さん2軒、東急デパートの食器売り場を見て歩くことになった。 男の買い物は直線的で、見比べるなんて面倒とパッと買ってしまうことが多いのだが、力持ち美人は「いろいろ見比べるのが楽しいのよ」だと。食器売り場なんて見て歩いたことがなかっただけに、これはこれで楽しいものでした。 それで、プレゼントしていただいたのが、東急にあった福島・本郷焼のクリーム色の大皿と薄いグレーでちょっとすり鉢のような感じの大皿、それに縁に縦の横線の入ったグレーの取り分け皿2つ。4つももらっちゃった。いただくだけでは何なので、彼女が興味を示したちっちゃな瓢箪の絵柄入りの小皿をお返ししました。 このプレゼントはとってもうれぴいもので、「クックドゥ」を使った炒め物を乗せても、「オーケー」で1個30円のシマダヤの焼きそばを入れても、見栄えがして料理もどきが楽しくなる。よく作る厚焼き玉子もグレーの取り分け皿に乗せると、一段とおいしそうに見えるから不思議。器って大事だね。
|
|