この前の土日は、5月の通常総会で承認される見込みのマンション管理組合の新理事候補6人との面談(20分ずつ)に立ち会った。2年前理事になる時に俺も面談される側だったういういしい気持ちをちょっと思い出した。それまでは全部お任せで、総会になぞ一度も出たことはなかったし、管理組合がどんな仕事をしているかも知らなかった。 6人の候補の中には組合規約にちゃんと目を通している奇特な方もいたが、だいたいは俺と似たり寄ったり。だから、総務とか広報とか会計、植栽、駐車場などの仕事がありますが、ご希望はと問うてもストレートな返事は返ってこない。当たり前だよなぁ。 役員は再登板なしというルールがあるため、候補者難からようやく理事になることを引き受けていただいた86歳のおじいちゃんをのぞいては、みんなフルタイムで働いている方ばかり。活動は土日の休みに絞られそう。俺みたいな素浪人は何かというと事務所からすぐ呼び出しがかかるが「会社を休んでまでやる仕事ではない」と面談では強調した。 で、各候補に最初に伝えたのが理事報酬が出るということ。理事長月額1億円、副理事長8000万円、平理事7000万円。「家計の足しにしてください」と申し上げた。5月末で役員を晴れてクビになる俺なんか割と気楽に面談に対処していたが、俺の後の理事長になると思われているM副理事長の顔は真剣そのものだった。新理事候補の中から次の次の理事長候補の当たりをつけなければならないからだ。 マンションの管理規約には理事長は原則として高層棟と中層棟の居住者から交互に選ぶとある。俺の前のS氏は中層棟出身。その前のT氏も中層棟出身だった。本来は高層棟のI氏がなるはずだったが、がんにかかり(その後死亡)、S氏に急にお鉢が回った。S氏のあとの俺が高層棟居住。次の理事長候補は中層棟の住人とすべきところだが、年齢・識見からテキトーな方がおらず、高層棟のM氏に次期理事長含みで副理事長になってもらった。 中→中→高→高の次の理事長は中層棟から選ぶのがスジだろう。さて、M氏は面談を経てどういう人事判断をするのか。高・中関係なく選べるのなら年齢・見た目から高層棟出身のOさんが有望と感じたが、中層棟の候補者から選ぶとなると、う〜ん、Sさん一人しかいない。SさんはOさんより10歳ほど年少。日本社会は年齢のというのも大事な要素だからなぁ。 |
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