きのうの夜は10時過ぎに寝た。ゴルフのメジャー大会、マスターズで日本の松山英樹が前日トップに立ち、日本人プレーヤー初優勝の瞬間をこの目で見たいと思ったからだ。実はきのうの朝も5時起きして、松山のプレーを追った。雷雨による中断のあとの後半、1イーグル5バーディーの素晴らしいゴルフを繰り広げ、この日トップの65をマーク。2位に4打差の11アンダーとした。 どっしりとした下半身、正確なショットに見事なパット。笑みを浮かべたプレーは、こりゃ優勝できるかもと思わせ、悲願の日本人初優勝はヘボゴルファーとして見逃せないと思ったのだ。 で、けさは4時起き。スタートホールのボギーを次のホールでバーディーとしてすぐ取り返した。昨年優勝のダスティン・ジョンソンや強豪マキロイも予選落ちし、2位以下には2日目までトップのジャスティン・ローズくらいしか名の通ったプレーヤーはいない。平常心でプレー出来れば悲願達成かと思った。 前半5ホール目のミドル、フェアウエーバンカーに入れたが、5bのパットを沈めバーセーブ。これなら行けるかな。8番9番でバーディーを取り、前半で2つスコアを伸ばし13アンダー。2位に5打差をつけた。しかし安心はできない。 サンデーバックナインに入った15番ロングで一緒に最終組で回っている米国の27歳、シャウフェレが4連続バーディーで10アンダー。一方、松山は2打目を大きくオーバーし池に入れボギーで12アンダー。おいおい、大丈夫か。 しかし、次の16番ショートでシャウフェレがグリーン手前の池に落としトリプル。ボギーの松山との差が4打開いた。18番のミドル。先に9アンダーで上がった米国の24歳ザラトリスとは2打差。ドライバーさえちゃんと打てれば……。これがフェアウエー中央をとらえ、2打目をグリーン右のバンカーに入れたが、難なく出してボギーで上がって優勝だ。 やったね!初挑戦から10年。悲願の優勝達成だ。東京のスタジオの解説者、中島常幸が涙で声にならない。昨年優勝のダスティン・ジョンソンからグリーンジャケットを着せてもらった松山は両手を高く上げる。なかなかジャケットが似合っていた。ベストアマになった10年前から体を鍛え、技を磨いてついにつかんだ栄冠。アマ時代の細身がゴリラのような体に改造されていたのが印象的だった。コロナ禍の日本を勇気づけるメジャー勝利である。 |
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