隠居志願のつぶやき2017

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...... 2021年04月20日 の日記 ......
■ 突然の電話   [ NO. 2021042001-1 ]
 ずっと消息が気になっているバレンタインデー生まれの美女がいる。駆け出し福島支局時代、毎晩のようにコーヒーを飲みに立ち寄っていたスナックのママ、ひとみちゃん。6年前には一人娘の結婚式にも列席し、「結婚の三欠如」を盛り込んだ祝辞を述べたこともある。
 そのひとみちゃんがひどいめまいで倒れたのが2年前のバレンタインデー。何カ所かの病院で診てもらい脳梗塞と判った。お嬢さんは千葉県在住。独り暮らしのため市内の施設に入居したところまでは把握していた。一昨年には電話で元気そうな声も聞いたのだが、ことしの年賀状への返事はなく、誕生祝にも音沙汰がなかった。
 きのう彼女の義妹で6年前の結婚式でもお目にかかったM嬢から突然、電話があった。「お友達と宇都宮に遊びに来ているのだが、お勧めの餃子屋さんを教えて」という内容だった。で、市の中心部ならコレコレ、駅近ならコレコレと教えたあとで「ひとみちゃんはどうしてる?」と尋ねたところ「脳に腫瘍ができて手術したけど完全には取り切れなかった。2年前の施設は出て、病院も転院を繰り返している。コロナ禍で姪も満足に会えていない状況。ずいぶん変わってしまった」とのこと。
 それでは俺の手紙など手元に届いてはいないのだろう。1年前はM嬢らと一緒に小旅行にも出かけたこともあったというのに。バレンタインデーに倒れるまでは働きづめに働いてきた彼女が、人生の最終盤でそのような辛い療養生活を強いられるとは……。健やかに楽しく齢を重ねるのは何と難しいことか。

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