5月末のマンション管理組合の総会向け書類の作成がほとんど終わったきのうは、天気も良く外に出たい気分だった。さて、どこに行こう。コロナの変異株が猛威を振るっている都心というわけにはいかない。新緑が楽しめる多摩丘陵と思い、立川から多摩モノレールに乗った。これで終点の多摩センターへ。 このモノレールに関しては社会部八王子支局にいた40年以上前「こんなんほんとに出来るのかな」と思いながら、建設計画があるという原稿を書いたことがあった。今や南北の交通網があまりない東京西部の大動脈で、上北台から瑞穂への延伸の計画もあるとか。途中車窓から雪をかぶった富士山がよく見えた。前夜、NHKの「歴史探偵」という番組で葛飾北斎の「富嶽三十六景」の特集を見たばかり。富士山はやっぱり見事だ。 途中、休園中の多摩動物公園、中大・明星大のある起伏のあるコースを通っていく。木々の緑が美しい。30分で終点に到着。多摩センター駅からサンリオ・ピューロランドは近い。「キティ―に会える街」とかで、マンホールのふたにもキティ―ちゃんがデザインされている。やはり八王子支局時代に、駅から南の高台にあるパルテノン公園に取材に行ったかすかな記憶がある。駅周辺にはずいぶん大きな商業施設が出来ている。 パルテノンのメーン施設は現在改装中。その奥に回ると大きな池があった。木々がますます美しい。池を巡っていくとベネッセの高いビルの横に出た。ここにもいつか取材に来たことがあるのだが、何の取材か全く覚えていない。少々歩き疲れたので昨年オープンしたという「ド・トール珈琲店」へ。ド・トールのチェーンで530円のコーヒーを飲むのは初めてである。 十年前にできた「ココリア多摩センター」という商業施設に入ってみた。5階に丸善が入っている。とてつもなく大きな売り場。ここで「武蔵府中」の2万5000分の1の地図を入手した。この地図を片手にどうやって帰ろうか。京王線で稲田堤に出てそこからJR南武線で府中本町から武蔵野線で西国分寺に戻るコースを考えた。 南武線に乗っているうち西府駅前の大きな「オーケー」の店が気になり、西府で初めて降りた。4階建ての3,4階は駐車場になっているみたい。品揃えは西国の店とあまり変わりないとみたが、品数は半端でない。西府からは1時間に1本西国分寺行の京王バスが出ている。それをつかまえたが、終点近い総合医療センターまで、乗客は俺一人である。これははなはだ気分がよろしかった。 22分間で西国到着。4時間のミニ旅は終わった。駅前のいつものド・トールで、買った地図を広げ通ってきたコースを確認し一人納得した。スマホの万歩計はこの日久々に1万歩を突破したのだった。 |
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