きのうはオンラインの一日だった。午後3時からは大学バドミントン部同期によるスカイプの懇談会。これは十年ほど前から年2回やっていた3組のゴルフコンペが昨年春コロナのため中止になり、副将Zの呼びかけで昨年4月から毎月1回スカイプを使って約1時間やっている。 みんな古稀を過ぎているからオンラインの動作に慣れておらず、11人全員が揃うのに5カ月かかった。きのうも声はすれども姿が見えないのが2人。会計Wが急用で参加できず、主将Mはボケたのだろう、音沙汰無しの不参加。これまではそれぞれの顔がパソコン画面に各自の背景とともに出てくるスタイルだったが、きのは石段のような壁紙に生首が7つ並ぶお墓のようなスカイプ懇談会となった。 途中、壁紙変更というマークに俺が気付き、そこをクリックしたらキッチンに生首が7つ並んだ。テーマはコロナがメーン。神戸から参加の広報Eが「今病気になったら、どこにも入院できない」。金沢の女子大コーチAは「こっちでも感染者が急増していて、ジムに行くとおばちゃんたちがけたたましく会話していて、あれは怖いな」。浦安の副将Iは「まだワクチンの連絡がこない」。藤沢の広報Oが「あれは俺たちよりもっと上の80代から始めているから」。 一応、みんな元気そう。次回6月の日程を決めて終了するが、その時の決まり文句は「コロナには気を付けようぜ」だ。 夜は午後7時から読書感想文の添削を頼まれている某団体の聖蹟桜ヶ丘の寮まで出撃して、そこの貴賓室の機械を使って1時間半の読書講座をズームでぶちかました。相手は新大学4年生10人。 1月の時は西国の俺のマンションからズームでやったが、途中3回も回線が切れたため、設備が整った寮まで出向いたのだ。担当のアンちゃんに「学生はどこにいるの?」と尋ねたら「多分寮内の自室だと思います」。何だなぁ。対面授業の方が絶対いいのに。 この学生たちは18年度の大学1年の時から担当しており、顔と名前と筆跡も分かっている。「就活はどう?」と問うたら、大学院進学予定の3人を除きほぼ全員が内定を取っているとのこと、これは少々うれしかった。幼い頃親を亡くした境遇の学生たちなのだ。 で、「社会人になっても本は読んでね。感想文は書かなくてもいいから、本のタイトルと著者名だけでもリストを作って。波長の合う作家に出会ったらその全作品を読むといいよ」と強調した。 講座の出来栄えは隣で機械チェックをしていたアンちゃんが「面白かったです」というから、そうなんだろう。1時間半しゃべるのに、あらかじめ俺の本の年間ベストテンを5年分作って事前配布をお願いし、前日2時間掛けて草稿を京大式カード16枚にまとめて置いたのだから、当然と言えば当然だ。 |
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