朝ドラ「おかえりモネ」が今週始まった。主演は2年前の朝ドラ「なつぞら」(広瀬すず主演)の時にも妹役で出ていた清原果那。その時はちとなと思ったが、今回はまずまずのスタートではないか。俺は駆け出しが福島支局で、秋田でも勤務していたから、東北にはシンパシーがあるのだ。 主人公の永浦百音(愛称モネ)はカキ養殖漁業の家(祖父藤竜也、父内野聖陽、母鈴木京香=この女優も朝ドラ出身)に生まれ、60キロ離れた山の宮城県登米町の森林組合に就職する。祖父の知り合いの山林王の「姫」(夏木マリ)の家に下宿し、そこで出会った気象予報士(西島秀俊)に触発され「誰かの役に立ちたい」と気象予報士への道を歩むというストーリーらしい。 俺は朝ちゃんと起きるために朝ドラは面白くなくてはいけないと常々考えており、17年前半の「ひよっこ」(北茨城が舞台、有村架純主演)、18年前半の「半分、青い。」(永野芽郁主演)、19年前半の「なつぞら」、後半の「スカーレット」(戸田恵梨香主演)、昨年前半の「エール」(窪田正孝主演)、後半の「おちょやん」(杉咲花主演)は割と真剣に見た。この中のベストは北川悦吏子脚本の「半分、青い。」かなぁ。 しかし、13年前半のじぇじぇじぇの「あまちゃん」(能年玲奈主演、脇に小泉今日子ほか)をしのぐ朝ドラは出まいと思っている。これも東日本大震災が出てくる東北三陸鉄道が舞台のドラマだった。もう8年もたつのだとたまげる。まさにじぇじぇじぇ!! この4日間の「おかえりモネ」で目を引くのが、夏木マリと清原が毎朝唱和する夏木の新田家の家訓「仁義礼智信」の標語。4日間画面に目をこらして壁の文字を書き留めたが、「仁に過ぎれば弱くなる 義に過ぎれば固くなる 礼に過ぎればへつらいとなる 智に過ぎればうそをつく 信に過ぎれば損をする」というなかなか深い内容。 ちょっと調べたら、これ伊達政宗が残した五常訓といういましめだった。誰がこんなの見つけてきてドラマに入れたのかな。 |
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