いつかもつぶやいたが、6月は知り合いの美女の誕生日が集中している月だ。「いくつになっても気にかけてもらえるのは嬉しい」という20年も前に耳にした高校の後輩の美女のお言葉が脳裏から去らず、さりとて気軽に祝メシを食える状況にないため、鳩居堂の絵葉書を使っておめでとうのお便りを出すのが習いとなっている。 今月前半そんなハッピーバースデーカードを3人の美女に出したのだが、三者三様のお返事が面白いと思った。自治体からのコロナワクチンの通知発送で郵便事情が常より1〜2日遅れるとみて、バースデーの3日前に投函した絵葉書はピンポイントでは届かず、だいだいイブの到着となったみたい。 およばれで行った銀座のクラブで知り合い、今は銚子で家業の練り製品会社の社長をしているS嬢からは「毎年ありがとう」とケイタイにお礼の電話があった。S嬢はクラブ勤めから銀座にバーを開店し、何度か学割で飲ませてもらったことがあるが、十年ほど前に店をたたみ故郷に戻った。 景気はあまり良くないみたいだが、俺が昨年から始めた料理の話になり「味の素の『クックドゥ』はすごいな」と話したら「ウチはまかないで使っているのでとても重宝している」とのこと。彼女の会社で作っている練り製品を卸しているスーパーなどの名を聞いたが、残念ながら「オーケー」は入っていなかった。 百貨店に勤めているO嬢からは長文のメールが届いた。関係会社のお客様相談室長から浦和店に異動になったと思っていたら、新宿の本店で従業員満足のための取り組みを行う部署に4月に移ったとのこと。百貨店業界は都知事に「豪奢品は売るな」と言われ、ようやく平日のフル営業ができるようになった。 「早く会食できる世の中になると良いですね」という言葉が切実だった。O嬢やかつての上司だったおじさんらとの定例会は、もう1年以上開かれず仕舞いなのだ。おじさんは所沢在住だから、一度訪ねてみようかと思った。 長野の元女性校長K嬢からはペンでしたためられた返信葉書が届いた。K嬢はこの”つぶやき”をチェックしているようで、マンション管理組合の理事長として暴走老人を味方にしたのは流石と、お褒めの言葉があった。「先祖の墓周りの整備をしたり、そろそろ向かう準備も進めています」の言葉が染みたなぁ。 |
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