ボーナス！なんとかぐわしい響きだろう。素浪人にはとんと縁遠い言葉だが、きのうはそのボーナスの余禄にありついた。養護教諭を退職し、コロナ直前の昨年３月から事務職勤務をしている長女が、夏のボーナス（なんと給与の２カ月分）が出たので、父の日のプレゼントをしてくれるというのだ。
長女はこういうアニバーサリーには敏感な方で、俺の１月の誕生日と父の日のプレゼントは欠かしたことがない。つらつら思い出すと、この前処分したプーママーク入りのゴルフ用バッグ、冬のゴルフズボン、セーター、こじゃれた長袖シャツ、半袖シャツ……など俺が持っているカジュアルウエアはみんな彼女のプレゼントである。まぁ、時々、夕飯を作って食べさせているからなぁ。
きのうまでは緊急事態宣言中で、百貨店は食品と化粧品売り場しか開いていないのではと思ったのだが、いつもこの手の買い物に行く伊勢丹立川店は一部のブランド品ショップを除いて、全フロアで営業していると長女が調べていた。
で、５階の紳士物売り場へ。まずバーゲン会場をのぞく。夏物のブレザーとか背広が並んでいる。素浪人にはもう背広を着る機会はない。後生大事まだ夏用背広４セットを取ってあるのだが、あれ、どうしたものか。「ここは用がないよね」と通常の売り場へ。実は夏用のスラックスの一つが少々よれてきて、プレゼントしてくれるなら、これかなと考えていた。ユニクロなら安いのがいくらでもあるのだが、ユニクロはプレゼントには似合わない。
クリーム色の予算内のよさげなスラックスがあったので、よし、これかと店員さんを呼んで「胴回りは何センチだと思う？」と声を掛けたら、ピタンコのを選ばれてしまった。このあたりはプロである。このところあまり動かないので腹がふくよかなのだ。試着するといい感じである。これにします。この間５分。俺の買い物は早いのだ。
支払いは娘。これはなんともすがすがしい。裾直しに１時間半かかるというので、本日取りに行く予定。ほんの気持ちでタバコの吸えるエクセルシオールでコーヒーをご馳走したのです。 |
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